米中の覇権交代: トランプ登場の意味
大西広さんの講演要旨の紹介です。
レーニン「帝国主義論」から見た今日の世界
世界は不均等発展し、アメリカの没落が始まっている。トランプの登場はその象徴である。
BRICSが成長しているのは不均等発展のためである。これらの国は「後発帝国主義国」である。
アメリカは軍事と金融で生き残りを図っている。
しかし「金融覇権」の維持のための手段は、中長期ではアメリカの衰退を加速する。
具体的には金融覇権がドル高状況を必要とし、ドル高政策が製造業の衰退をもたらした。それが国民の反乱をもたらし政治基盤の弱体化をもたらした。
グローバリズム: 経済統合、自由貿易、資本の自由、移動の自由
共通の前提として経済的合理性の原則のもとにコントロールすること。
EUの最大の失敗は、ロシアの影響圏を縮小するという政治的目的で、拡大を急ぎすぎたことにある。
聞いているうちは面白いのだが、論証が不十分なため資料としては使いにくい。刺激にはなります。なお大西さんは「私はマルクス経済学者である」と何度も強調されているが、うんと割引しても「異色の」マルクス経済学者であろう。
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