先程のもう一つ引っかかったところがあって、4大文明というのは世界では通用しないということだった。

そこで調べてみたところ、こちらの方はどうも間違いがなさそうだ。

ではどこが食い違うのか。それはこの図だ。(画面上左クリックで拡大)
Cradle
英語版ウィキの「文明の発祥」という項目に掲載されている。

「肥沃な半月」での文明の発祥が紀元前35世紀(5500年前))、インダスが33世紀、これに対し中国は18世紀まで下る。一方アンデスの文明は32世紀にはすでに生じていることになっている。

著者は「都市化」を文明の指標としているようだが、どうにも飲み込みにくい議論である。

ただ、文章を読み込んでいくと、結局、ヨーロッパ人にとって人類文明の発祥地はただひとつ、「肥沃な三日月」であることが分かる。

もちろんはっきりとは言わないが、「インダス文明も中国文明も結局、メソポタミアのお流れじゃないの」という感じがありありだ。そのオリジナリティには疑問の眼差しが注がれ、「それなら南北アメリカのほうがオリジナリティという意味ではスッキリしている」という話になる。

だから「どうしても中国を入れたいのなら、南北アメリカも入れるということで行きましょう」という話だ。

インダス文明は勉強していないので分からないが、黄河文明は小麦栽培、青銅器、鉄器などはすべて西域からの移入だ。それは確かだ。

それ以前はむしろ長江文明の影響のほうが強い。そういう点では黄河文明にオリジナリティをもとめるのはおかしい。

肝心なのは紀元前10~15世紀に世界のトップランナーに仲間入りし、その後一貫してトップランナーの地位を守り抜いていることだ。