ベネズエラ関連のレポートを2本並行して書いていたのだが、お釈迦になった。
どうも実態がよくわからない。とくに突如起こったハイパーインフレが解明できない。実体経済のパフォーマンスとあまりにもかけ離れている。

そこから振り返ってみると、そもそもベネズエラ危機の理由がうまく説明できていない。
何ごとも原因があって結果があるものだが、ベネズエラ危機にはどうもはっきりした原因が見当たらない。
原因というのは普通経済的なもので、景気が悪くなったり生活が苦しくなったりすると国民が苛立ってきて何かと諍いが起きて、それが政情不安へと結びついていくわけだ。
ベネズエラの場合、とんでもないインフレが起きてこれが国民の不満に結びついているのは良く分かる。
しかし、そこから先がよくわからない。
一番わからないのは、どうしてこんなインフレが起きたのだろうということだ。インフレが起きる最大の理由は物不足だ。
たしかに物不足はある。原油価格が下がって外貨が手に入らなくなったからだ。しかしそれだけなら、やがて需要が縮小してそれなりに均衡が取れるようになる。どうしてベネズエラが南スーダンに次ぐ世界第2位のインフレ国になったかの理由にはならない。
政府が通貨を乱発すれば、供給過多になりインフレを起こす。これはかなりインフレを起こす理由になったようだ。ひょっとして債務危機を通貨乱発でしのごうとしたのであろうか。

もう一つは時相のズレだ。
はっきりしたハイパーインフレは2017年になってからのものだ。経済・政治危機はそれより1,2年早く発生している。
どうも、このハイパーインフレには人為的な匂いがする。誰が、なぜ、どうやって引き起こしたのだろうか。このことがわからないとそもそも記事が書けないことになる。
日本語で、この辺に触れた記事があるだろうか。まずはそこから探してみよう。
あとは、ベネズエラ政府側の言い分がほとんど報道されていないのが気になる。ひょっとするとハイパーインフレにはベネズエラ政府側の意図が隠されているかもしれない。
例えばキューバのような「二重通貨制」への移行だ。