すみません。このところあまり勉強していないものだから。認知症の新しい治療が出てきたなんてことは知らなかった。

それで、新しい治療というのが抗血小板薬とインスリンのスプレー。

抗血小板薬は、実際にはかなりの人が併用しているので、ある意味では統計処理の問題。

脳動脈硬化と脳虚血の進展は予防できるので、一般には認知症の進行予防には有効であると思われる。また認知症の患者には多くの脳血管性痴呆のケースが混入しており、そういうひとには効くと思われる。

これだけでも十分に有効なのだから、それにどの程度上乗せできるかという推計だから、えらくむずかしい判断だ。

現に私も、結果的に多くの認知症患者にアスピリン、パナルジン、プレタールを使ってきたが効いたという手応えはほとんどない。

もう一つはもし効くとして、それは抗血小板(抗プロスタグランジン)作用のためなのか、もともとの売り文句であるサイクリックAMP絡みか、シロスタゾールにほかに未知の作用があるのかということになる。

多分ないだろうと思うが…。ただ抗血小板薬に、アミロイド蓄積を妨げる働きがあるとされており、その抗アミロイド効果が抗血小板薬の種類によって強弱はあるかもしれない。

もう一つのインスリン噴霧の方はかなり怪しい話だ。大体、糖尿病やインシュリン感受性の低下が認知症に悪さをするというはっきりしたエビデンスがない。
インシュリンがニオイとして認識される?

むしろ面白いのは噴霧によって、神経線維を通して脳内に化学物質を送り込んでやるという発想である。インスリンは脈管を一切介さずに、ニオイ物質として認知され、その情報が神経線維を介して送られ、何らかの情報転換を介して生理活性を発揮することになる。


嗅覚の先にあるのは嗅脳であり、ここはほぼ海馬と同じ場所と考えられる。したがって海馬を標的として短期記憶の刺激を与えようとするときかなり有効なルートとなるかもしれない。

ということで、まず少し論文を読んでから考えることにしたい、