大人の発達障害というのが最近注目されているのだそうです。
「いつも空が見えるから」というブログに、「大人の発達障害を見分ける10のチェックポイント」というのが載せられています。
これは、「発達障害のいま」という杉山登志郎さんの著書(講談社新書)からの引用のようです。
すみませんが重複引用させてもらいます。
1.二つのことが一度にできない
例えば、別の用事を始めると前にやっていたことを忘れるという事象です。
ちょっとギクッとなりませんか。
2.予定の変更ができない
例えば、仕事の途中で邪魔されるとパニックになる
うーむ、という感じですね。
3.スケジュール管理ができない
例えば、予定を忘れる。メモを書いてもメモをなくす。予定がバッティングする。
何度、義理を欠いたことか。思い出すだけであぶら汗。
4.整理・整頓ができない
当然、ゴミ屋敷状態。ただ、それでも必要なものは見つけられる人もいる。
「片付けられない」病と、「捨てられない」病に分けられるそうだ。
5.興味の偏りが著しい
つまりオタク系ですね。ただ興味の対象以外にはまったく無関心というところが、病的な意味を持つようです。
6.思い込みに固執する聞く耳を持たない、ということです。それだけでなく、思いを押し付けるようになると厄介です。
これはどうやらセーフだと思います。
7.人の気持ちが読めない
KYで、そのまんまです。
8.感覚の過敏性
他の人は気にならない音や臭いなどに不快感を感じる。たまにこういう嫌煙論者がいる。
これも大丈夫。しかしこれって別枠ではないの。
9.二次的な精神疾患
二次的な精神疾患によって、ベースにある発達障害に気づかれないことがある。
10.クレーマーになる
発達障害に愛着障害が重なると、最強のクレーマーになります。
無理やり10項目にしたために、後ろの方はかなり無理があるようですが、1,2,3,4、それに7くらいに整理すると、説得力があると思います。
杉山さんは、これらの障害を代償しようとして二次的に現れる障害を併記していますが、やや強引さも感じられます。
総じて、臨床で遭遇するケースを羅列した印象です。ADHDやASDなど苦労されているだけに、Pre Clinical 段階を含め、できるだけ幅広くすくい取ろうという気持ちなのだろうと思います。
いわゆる「幼児性」や、「未熟性」との概念的な区分け、あえて「発達障害」と呼ぶ必然性など、もう少し吟味が必要ではないでしょうか。
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