嗅覚を勉強していて、結局、魚類から陸上動物への変化にあたって何がもたらされたのかを知らないと全体像は見えてこないということがわかった。

おそらく嗅脳が大脳の発生母地となったことは間違いないが、そこに視覚や聴覚がどうやって乗り込んできたのかの機転は分からない。

まず考えてみる。陸上動物には肺が必要だ。これは最低必要条件だ。手足はあった方がいいがなくてもかまわない。ただ俊敏性は生き残るための絶対条件だ。空気中では抵抗が少ない分、運動能力は大幅にアップする。それは敵にとっても同じだ。

忘れてならないのは、行動範囲が飛躍的に拡大することだ。このためにオリエンテーション能力がもとめられる。それは記憶媒体の強化を必要とする。

実は、これらの変化はすでに昆虫類が先立って実現していたことである。昆虫は彼らなりの方法で地上生活に適応した。

では、はるかに進化した後に地上に登場した両生類の適応方式はどこが違うのか。

両生類が地上に進出した時、そこは昆虫たちの楽園だったはずだ。両生類はまず昆虫ハンターとして登場したのではないか。

命をかけて地上に進出する意味は、そこにしかないはずだ。

でかい話なので、例によって年表方式でファクトを収集することにする。