という記事を見て少々あせった。
これまでの話がすべてパアになる。
短い説明文なので全文引用する。
魚の顔を正面からジッと見ていると口の上に左右それぞれ一対ずつ小さな穴が開いているのに気付かれると思います。
これが魚の鼻孔であり、前鼻孔、後鼻孔とそれぞれ呼ばれます。前鼻孔はヒトの鼻の穴に当たります。また、この鼻孔はヒトとは違い、呼吸には関与しておらず口腔内とは通じておりません。
前鼻孔と後鼻孔がトンネル状に通じており、ここを水が通る際に臭いを感じます。
ハナヒゲウツボは前鼻孔が花ビラのようになり、トラウツボは後鼻孔が角のように突出しています。
…ヒトが空気中に漂う揮発性の匂い物質を鼻孔で捉えるように、魚は水中に漂う水溶性の匂い物質を感じ取ります。
この能力により餌を捕ったり、生殖活動をしたり、群れで行動したり、海から川へ遡上したりすると考えられています。
前もって、味覚と嗅覚の類似性と違いについて勉強しておいてよかった。
魚類の鼻は一種の相似器官と言えるだろう。
原理的には液性の物質を感受するのは味覚で、気相の物質を感受するのが嗅覚である。液体クロマトグラフィーが味覚で、ガスクロマトグラフィーが嗅覚なのだ。
だから魚の「鼻」は味覚器官なのだ。
魚の鼻
ウツボの“鼻”
それじゃ、魚の口には味覚はないのか?
また一つ問題が発生した。
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味覚 グルメな魚達
味を感じる味蕾は口腔、鰓腔、食道、口唇、体表、鰭など様々な部位に分布します。「甘い」「塩っぱい」「苦い」「酸っぱい」の4つの基本味に対する感受性は、淡水魚は全てに反応し、海水魚は甘味に対する応答が認められないようです。
ということで、味覚というのもある。ただしそれは皮膚感覚に近い感覚のようである。エロ小説に出てくる性感帯、「う~ん、そこ感じるの!」に近い。どうせパンパンの営業用語だろうが…

なおこの文章には「鼻」の神経の行き先についての記載はないが、とりあえずは勘弁してください。疲れた。