蛇の舌は嗅覚」(星野一三雄さん)だという記事から。
Q.ヘビの舌はなぜ二股に分かれているの?  なぜヘビは舌をチロチロ出し入れしているのか?
A.ヘビは舌で「臭いを嗅いでいる」からです。 私たち人間やイヌなどは「鼻」で臭いを感じ取ります。 しかしヘビは「ヤコプソン器官」という器官で感じています。
ヤコブソン器官は、ヘビ以外の動物では退化してしまっています。 ヤコプソン器官は口の中の上顎の部分にあります。
ヘビは空気中に舌を出すことで、空気中の「臭い物質」を舌で絡め取り、 ヤコプソン器官に運んで臭いを感じ取っています。
ヤコプソン器官は1対ありますから、それに対応して舌も2つに分かれています。 そうすると「立体的に臭いを感知」できることになります。 また時間差を利用して、臭い物質の来る方向を感じることもできます。 

ということで、「ヤコプソン器官」というのを勉強しなければならない。またこれまで舌は味覚に関与する器官だと考えてきたが、考えを改めなければならない。
たしかに舌の神経支配は単純ではない。味覚も甘みと苦味によって感じる部位が違ったりと、いろいろ複雑だが、なぜそうなのかを考えてみたことはなかった。
以前「フロント脳」というアイデアを考えたことがあった。顔面にはさまざまな近くが集中している。
この内視神経と聴神経はそれぞれに中枢がしっかりしているが、嗅覚・味覚・触覚については動物ごとにかなり違ってくる。
その進化の流れの中に大脳の起源が潜んでいるのであろう。