不破さんの連載が始まった。きっとまた長いだろう。

というのは、本日の4回目に至って、突然、本題が飛び出したからである。連載というのは、前置きが長いといつの間にか真面目に読まなくなる。

こちらもうろたえて数日前の新聞を引っ張り出してみたが、やはりどうということは書かれていなかった。

ひと安心して本日の記事を読む。

連載の名前は「資本論刊行150年に寄せて」、本日の記事名は「現代に光るマルクスの資本主義批判(3)」となっている。

不破さんによれば、恐慌論が初めて展開されたのは1865年のことだと言う。

57年草稿(経済学批判要綱)以来、マルクスは利潤率低下の法則を恐慌の原因としてたが、このときに考えを変えたのだそうだ。不破さんは、恐慌に関するマルクスの「新テーゼ」を次のように説明する。

新展開の眼目は商人資本の役割に注目したところにありました。それが再生産過程を現実の受容から離れた「架空の軌道」に導き、生産と消費の矛盾を恐慌の激発にまで深刻化させるという資本主義独自の運動形態…


不破さんはこの発見を「資本論の転換点とも言える劇的な瞬間でした」とやや大げさな書き方で表している。

言葉通りに信じると、私が読み飛ばしていたところに大発見があって、それを不破さんが掘り出したということになる。

それで、それがどこかというと

資本論草稿の第3部の第18章の一部だそうだ。

あれっ、ここは結構熟読しているところだよなぁ。

不破さんはこう書いている。

特別に恐慌論らしい標題がついているわけではないので、読み過ごされがちのところですが、ここでは商人資本の役割に焦点をあてながら、新しい理論展開の筋道が詳しく説明されています。

資本論全巻の中で、マルクスの恐慌論にせまる唯一の貴重な文章ですから、ぜひ目を通していただきたいと思います。

不破さんによる新説ということなのか、ある程度学者の共通認識となっているところなのか。