昨日のNHKテレビには目を疑った。

NHKスペシャル 列島誕生ジオ・ジャパン 第1集「奇跡の島はこうして生まれた」

というかなり長ったらしい名前の番組だ。

ネットの番組紹介から、リード部分を引用する。

シリーズ第1集は、奇跡の島の誕生物語。もともと今の日本列島の位置には、陸地はなかった。そこから3000万年に及ぶ日本誕生という「想像を超えた大地のドラマ」が始まる。

ということで、日本列島の誕生には4つの奇跡があったというのだが…

その最初があの「観音開き」セオリーだ。

「えっ、もうあれは過去のブームじゃなかったの?」と思ったが、なにせ数年前の勉強だから中身はとんと覚えていない。

画面を見ていると、ある地学者が岐阜で見つけた頁岩層とハバロフスクの頁岩露頭がそっくりだというのだ。走査電顕の画像が出てきて貝殻の化石も非常によく類似していると、押してくる。

そして「これは日本列島が大陸から割れて観音開きになった証拠だ」との結論に持っていく。しかし頁岩層などどこにもあるし、調べればどこでも貝殻くらいは出てくる。

ちょっとそれは強引ではないか。日本海の開裂は事実としてもそれが即「観音開き」の証明になるわけではない。

大和堆の形がウラジオ湾とぴったり嵌るというジグゾーパズルのような話は、大和堆をおちゃらかしているようにしか聞こえない。

まずは過去の勉強をおさらいしてみる。
まずはちょっと下世話な話題から。
日本列島形成論には二つの大きな流れがある。一つはプレートテクトニクスを基礎に、大づかみに日本列島を構造化する理論だ。そこではさまざまなモデルや仮説が飛び交う。どちらかと言えば華やかな世界だ。もう一つは岩石採取、ボーリング調査、人工地震などを使って岩石の組成を実証的に把握し、その積み上げから日本列島形成論を組み立てようとする世界だ。地味ではあるが、確認されたことは有無を言わさず積み上がっていく。地質屋さんに否定されれば、あれこれのモデルは崩壊する。
前者は東大地震研などのプレート屋さんが展開している。後者は地質学会の主流と目される。
そして観音開きは、確か地質屋さんによって否定されたのではなかったか?

とりあえず過去記事の一覧を提示しておく。

2012年09月27日 

2012年09月27日 

2014年03月07日