民進党の都議選敗北についての報道は少ない。中身もお座なりで ある。 しかし民進党がこれをどう受け止めるかは、「野党共闘」の将来を 見ていく上ではきわめて重要である。 都議選での敗北自体はそれほど深刻な問題ではない。勢いで闘 った選挙だから、それに乗れなければ埋没してしまうのはある程 度仕方がない。 責任を問われるとすれば、選挙前に11人の離党者を出した都連 であろう。 それに民進党の東京都連というのは伝統的に連合の別働隊で、 ダラ幹の巣窟であるから、負けたのは自業自得である。今回の敗 北は基本的には都連・連合の敗北である。 だから党中央の執行部を責めてみたところでせせらわらわれるく らいが関の山だ。「二重国籍問題」などやればやるほど、騒ぐ方の 人気が落ちるだけだ。 問題は「野党共闘」路線を取る執行部が今後とも主導権を確保で きるかどうかだ。あるいは党と連合の関係が最終的な決裂に向か うかどうかだ。 これまで連合は民進党を手足のように使ってきた。しかし今後は 等の主体性を尊重せざるを得なくなるかもしれない。小選挙区制 のもとで民主党と絶縁することは、みずからの政治的発言権を失 うに等しいからだ。 民進党がここまで国民の信頼を失ったのは政権担当時に連合が 鳩山・小沢下ろしをして党を私物化し、経団連に売り渡したからだ 。
みずから敷いた健全野党論・二大政党制の路線をみずから破壊してしまった。今後とも私物化路線を続けるならば、それは連合=経団連にとっても自殺 行為となるであろう。 今後の党の主導権争いは、そういう点からも注目の的となるであ ろう。