をさらに増補します。

今回のネタ本は

1.ヴェ・ヴェ・ウスタソフ 「国民音楽論…ロシア楽派の歴史」という本で、1883年の出版です。スターソフは5人組のイデオローグとして活躍した理論家です。ムソルグスキーの死を契機に書かれたもので、ムソルグスキー以外はみんな体制派になってしまったと嘆いています。

この本は1955年に三一書房から邦訳出版されています。はたしてこんな本が売れたのでしょうか。

同時代性は面白く、あんなに過激な論客だったキュイが最近は体制に妥協してしまったと嘆いたりしています。

その一方、キュイの音楽作品は最近ずっと良くなって来た。スケルツォと間奏曲はなかなかのものだと評価しています。これは作品20の「12の小曲」と作品21のピアノのための組曲(全4曲)を指しているのでしょう。これについては私も同感です。

2.ジェームス・バクスト(森田稔訳)「ロシア・ソヴィエト音楽史」はずっと新しい本で、1971年に音楽之友社から発行されています。

今回の増補分は主にこちらからのものです。

いつもこうなのですが、引用文献の数が重なってくると相互の齟齬が出てきます。1~2年位の幅で前後関係があります。
そうするとこの間に起きたできごとについて、相対的な前後関係を明らかにすることが困難になります。それは原因と結果という関係のこともあるので、けっこう悩んでしまいます。
とりあえず年表ではそのままにして「文章化」の方で調整をかけたいと思います。