ディノラ・ヴァルシというピアニストがいたようだ。そんなに昔の人ではない。

1939年ウルグアイ生まれ。ゲザ・アンダに師事、1967年にクララ・ハスキル・コンクール第1位に輝き、エーリヒ・クライバー、ケンペ、クレツキ、ロヴィツキといった巨匠とも共演した彼女。1970年代の終りにコンサート活動から引退した。
というのが経歴。
この人のブラームスの作品76の小曲集がアップされている。とてもチャーミングだ。ゲザ・アンダの弟子というがいかにもそういう音だ。
作品76というのは半端な存在だ。晩年のピアノ曲に比べると影は薄い。8曲通しで聞こうと思ったら、今でもケンプの演奏しかない。さすがにためらう。そんなエアポケットにすっぽり嵌り込む演奏だ。
生きていれば75歳、アルゲリッチよりちょっと年上か。何故引退したのかは不明だが、コンクールで入選して10年頑張ったがダメだったということなんだろうか。そういう人は掃いて捨てるほどいる。
写真を見るとさすがにアルゲリッチほどの華はない。