いま書いとかないと忘れてしまうと思うので、とりとめないが書いておくことにする。
朝はNHKテレビで南スーダンの問題をやっていた。現地で長年NGOをやってきた何とかさん、NHKの解説委員、元国連職員という肩書が売り物の某大学教授がコメンテーターを務めていた。内容はかなり不満であった。元国連職員氏は日本外務省の出向みたいな人で、国際貢献と「普通の国」論で押してくる。NHK解説委員は「されど憲法があり…」といかにもの口調。これに対してNGO氏の歯切れが意外に悪い。
ディンガ族となんとか族の対立で情勢は厳しい、だから自衛隊は行くなという話で、後半部分はたしかに正しいのだが、前半の情勢評価部分はのっぺらぼうだ。
政府を形成している解放戦線が、何十年も独立闘争を続けてきた民族の代表で、選挙でも圧倒的な支持を受けているということについての申し立てはない。
政府と対立する党派が、長年スーダン側に立って反独立側で動いてきたことについても言及はない。スーダンが独立後も南スーダンへの干渉を続けていることも、その背後に石油の利権をあさる中国がいることも言及されない。
さらに援助とPKOの軍事圧力を背景に政治に容喙する国連の行き過ぎた干渉、OAUと周辺諸国の排除についても言及しない。
私は事の本質は国連の過剰介入と、PKOの権限逸脱にあると思う。「ルワンダの再現」を危惧する人に対しては、大虐殺の主要な危険は反政府側にあり、副次的には政府の治安機能の弱体化にあると主張したい。
治安維持と平和維持という国連本来の機能から考えれば、一番必要なのは政府機能、とりわけ治安維持機能の強化にあるのではないか。
南スーダンを第二のエチオピア、第二のメンギスツ政権にしてしまうのか否か、それが問われているのだろうと思う。
もう一つは先ほどまで行われた石川文洋さんの講演。講演そのものはやや散漫だったが、質疑応答で「シリア、南スーダンなどの現状をどう思うか」との質問に対し、質問の内容を「シリア、南スーダンなどの人々をどう支援すべきか」と修正した上で、こう答えていた。
日本の人々はシリア、南スーダンなどの人々をさまざまな形で支援すべきだ。そこには自衛隊派遣という選択肢はないだろう。人民同士の連帯には武器は必要ない。具体的にはNGOへの支援という形であるべきだ。私たちがそういう姿勢を示し、具体的に形で表せば、それはシリア、南スーダンなどの人々にも国際機関にも評価される」
たしかにそれが憲法前文にいう国際社会での「名誉ある地位」を示すことだ。