ミトコンドリアと親細胞の力関係について
真核生物の記載を見ると、古細胞がシアノバクテリアを取り込んで自分のいいように使っているという感じが浮かび上がってくる。
だが果たしてそうなのだろうか。実はシアノバクテリアが古細胞の体に入り込んで、古細胞をいいように使っているという可能性はないのだろうか。
私たちのからだは古細胞を起源とする真核細胞からなっている、と、私達はそう思っている、というか思い込んでいる。
だが私は実は真核生物ではなくてミトコンドリアなのではないか、と思い始めると寝付けなくなった。
そう思い始めたのは、ウィキのミトコンドリアの説明を読んだからだ。
そこにはこう書いてある。
(ミトコンドリアは)酸素呼吸(好気呼吸)の場として知られている。
全身で体重の10%を占めている。
肝臓、腎臓、筋肉、脳などの代謝の活発な細胞には数百、数千個のミトコンドリアが存在し、細胞質の約40%を占めている。
つまり人間の体を動かしているのはミトコンドリアであり、重量からいってもほとんど主役なのである。
一つの企業がある。工場の敷地やインフラは親細胞のものだ。ミトコンドリアはそこで働く労働者にすぎない。
しかし社会主義者はそうは考えない。
工場はそこで富を作り出す労働者のものだ。親細胞は月に一度家賃を取り立てに来る大家みたいなものだ。
そういう考えも成り立たないわけではない。むしろそちらのほうが世の常識に合致している。
たしかに土地は大家のものだ。細胞核という邸宅に住み、土地の登記書はしっかり握っている。自分が死ねばその登記書はその子に渡される。しかし労働者は定年になったらそれで終わりだ。
それで俺はどっちなんだ。あんたはどっちなんだ。
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