もし光合成を工業に例えるならば、そこには4つのノーベル賞級の大発明がある。

1.マンガンを触媒として水から電子を取り出す発明。

2.電子をクロロフィルを使って、励起する発明。

3.電子伝達系を使って電子を陽電子エネルギー(水素イオン)に転換する発明。

4.水素イオンを炭素にくっつけて貯蔵・運搬可能な形態(糖)で保存する発明。

中でももっとも重要な発明はマンガン光触媒の発明である。これがなければ話は進まない。どういうわけか光合成屋さんはここを軽く見る。

さらに言えば、これらを光子の力だけで成し遂げるエネルギー技術も、大発明だ。これらの巨大な工程を繰り返し可能な形で構築するプラント技術もすごいものだと思う。

これらの「発明」は当初から一体のものとして発明されたわけではないだろう。

それぞれが単体としてなにがしかの意味を持って導き出されたものであり、それが後にインテグレートされたものであろう。

それがミトコンドリアであったり、リケッチアであったりして、それがM&Aで一体化するにしても、なぜミトコンドリアやリケッチアがそのような機能を持つに至ったかの説明にはならない。

そこまでセマンティクスを追求して、初めて光合成の意味がわかるのではないだろうか。