物質の科学・反応と物性 土屋荘次・平川暁子

放送大学の講義録のようである。

この中の第14章 エネルギー変換の化学 4. 光エネルギーの変換

というところで光合成について触れられている。

●光合成

ここで話題を「光→化学エネルギー変換」に切り替え,植物の行っている光合成を化学の目で眺める.とくに,光合成プロセスが太陽光エネルギーをどのような効率で物質の化学エネルギーに変換しているかの理解を目指す.

●光合成の基礎反応

光は,波の性質とともに,粒子の性質(光電効果・コンプトン散乱など)ももつ.

「光化学反応」は,もっぱらエネルギー粒子としての光(光子=フォトン)が引き起こす.

1.クロロフィルによる光吸収

光合成では,太陽光をまずクロロフィルという色素分子が吸収する.

光が吸収されると、1個の光子が消え,1個の電子がエネルギーの高い状態(励起状態)に引き上げられる.

何か、鳩が飛び出すマジックを見せられたようで、説明にもなんにもなっていないが、単純なのが何よりもよい。

2.電子授受の開始

このことから二つの状況が導き出される。

引き上げられた電子は不安定で他の物質に移りやすくなる。電子が抜けたあとの抜け穴も不安定で、他の物質から電子が移りやすくなる。

これにより物質間の電子の授受のサイクルが始まる。

話はこれだけである。