以前、光化学系Ⅰの勉強をしたが、ちんぷんかんぷんだった。
それが何故か、いくらかのアクセスを頂いているので、やはりもう少し本格的に勉強しなければだめだなと思っていた。
なにせ、目の疲れが激しくて一冊の本がまともに読めない。
何かネットで読める文献がないかなと探しているうちに、このサイトに当たった。
早稲田の先生で園池公毅さんという方の浩瀚な文章だ。
それでは「光合成の森」に分け入るとするか。

光合成とは?

小中学校レベル:  光合成とは「植物が光によってデンプンなどを作る働き」である
高校レベル: 光合成とは「植物が光によって水を分解して酸素を発生し、二酸化炭素を有機物に固定する反応」である。
つまり、「光が電気になり水を電気分解する過程」と、「二酸化炭素を還元して炭素を有機物として固定する過程」の二つの過程の複合として理解することになる。
これで話は一気に難しくなる。なぜそうなのかが全く述べられていないからだ。大学受験のときは、仕方がないから「そういうものだ」と割り切って、暗記するしかない。
大学レベル: 光合成とは「光によって環境中の物質から還元力を取り出し、その還元力とエネルギーによって二酸化炭素を有機物に固定する反応」である。
1.高校レベルの理解ができないうちに、話はもう一段飛んでしまう。これで大抵の人は学習障害をきたし、逃げ出してしまうだろう。
肝心なことは、光合成が二つの段階から構成されていることを認識し続けることだ。
問題が東京・名古屋間で起きているのか名古屋・大阪間で起きているのかを把握することだ。
2.新たに出た話は光合成細菌の話で、「硫化水素H2Sを分解して硫黄Sを作ります」というのは東名間の話だ。そして東名間を東海道線ばかりでなく中央本線で行く方法もあるということだ。
3.そして名古屋駅で一旦乗り換えるとき、駅員に渡すのが酸素であったり、硫黄であったりするのだが、残された半券はH2という共通券だ。

「その還元力とエネルギーによって二酸化炭素を有機物に固定する反応」という言い方は不正確だ。
H2と言うのはまずもってエネルギーだ。そのエネルギーで二酸化炭素を還元し、よってもって炭素と水素の化合物を生成することだ。

この説明でよくわからないことがある。それは酸素の出処だ。水を電気分解しても酸素が生じる。さらに二酸化炭素から酸素を追い出し、そこに水素がくっつくときにもフリーの酸素が生成されることになる。
しかるに「高校レベル」の認識では後半の過程についての説明がない。実際には酸素は生じないのだろうか。炭素から切り離された酸素はどこへ行くのだろうか。
大学院レベル: 「光合成とは、光のエネルギーによって環境中から還元力を取り出し、その還元力とエネルギーを用いて行なう代謝系を全て含む反応」である
線路の話を続けるとわかりやすい。
「名古屋から先もいろんな行き方があるよ」ということだ。東海道線、関西本線、近鉄を使ってもよい。さらに言えば行く先は大阪だけではないということになる。
ただしこの定義には抵抗がある。やはり大阪行きだけを光合成と定義すべきではないだろうか。窒素固定などは、大阪から福岡へ行く話として論じるべきだと思う。
定義には実体論的定義と目的論的定義がある。形態的多様性を前提とする定義の場合は、目的論的な一致が定義の中核をなすことになる。
形態もバラバラなら、目的もバラバラというのでは、そもそも「定義」にならず、「開かれたままの定義」になってしまう。これでは論理が崩壊する。

光合成の仕組み
これについては稿を改める。