本日の赤旗「潮流」欄に面白い主張が紹介されていた。

以下引用

トランプ氏の政策は、以前アメリカの政治学者ハンチントンが論じた「文明の衝突」を思い起こさせます。しかし政治学者の河合秀和氏は「文明が衝突するわけがない。無知が衝突するのだ。これが戦争を起こす」と警告します。

なるほどその通りだ。

文明というのは、本質的に衝突を回避する知恵を持っている。ある意味で異文化の許容と交流の中から文明が生まれるともいえる。ただ文明がもたらす知恵は、必然的に知恵の個人差をもたらし、社会の一部に相対的な無知をもたらす。

「無知というのはアプリオリな概念ではなく、知恵の社会的結果としてもたらされる」ともいえる。最近流行りの「情報リテラシー」である。だから文明が発展するためには、絶えず相対的無知の底上げが必要になる。文明というのはそういう尺取虫型の発展をするものなのだろう。

そうはいっても、この無知は時として文明にとって致命的なものとなる危険がある。「文明そのものの衝突」に至ることさえある。我々はさまざまな闘いの場面で、教育の視点を失ってはならないと思う。


余談だが、「空があんなに青いのも、電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも、みんなわたしがわるいのよ。そしてあなたのせいなのよ」という落語()のギャグは、みずからの無知を根拠とする不当な言いがかりであるが、えらくしんどいことではあるが、「電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも」、みんな理由があるということを説得するというのが教育の視点である。


余談の解説: 郵便ポストが赤いのは郵便制度は、明治時代にイギリスの制度を導入したとき、イギリスのポストが赤かったからだそうだ。ドイツは黄色、アメリカは青色なのだそうだ。(◎雑学 建物の雑学

昭和63年(1988年)10月2日の東京新聞にイギリスのポストが赤い理由がロンドンの郵便博物館館長スタン・ゴーロン氏の話として「近代の郵便制度がスタートしたころは、ポストも緑色だったのです。ところが、郊外では周囲が緑の中に埋もれて、分かりにくい。そこで1854年、目立つようにと赤色に変えたのです。」と記されています。Yahoo知恵袋より

世界の郵便ポストの色

なぜイギリスの郵便制度が採用されたのか。これは目下情報収集中。

さらに余談の余談。消防車がなぜ赤いのか。これも随分たくさんのQ&Aがあるが、どれも紋切り型だ。ひどいのは法律で決まっているからだとして、法律の制定過程や条文を長々と説明している。骨の髄からの「小役人」だ。

NAVERまとめに赤だけじゃない?世界の消防車いろいろというページがあって、たくさんの写真が楽しい。郵便ポストと違って、だいたいどこも赤のようだ。「なんたって火の色でしょう」ということが分かる。