リャードフのピアノ曲を聞いていて、モニーク・ダフィル(Monique Duphil)というピアニストに当たった。
作品11の1というポピュラー曲だが、思いっきりリズムを揺らしてロマンチックに弾いている。
他の演奏はないかとYou Tubeを探してみたが、まともな音質の演奏はない。そもそも作品11の1そのものが消えている。ラフマニノフの第二協奏曲のライブと言うか盗み撮りがアップされているが、子供は騒ぐはフラッシュを目の前でバチバチやらかすとか、とにかく拷問に近い状況でのパフォーマンスだ。
ダウンロードしておいてよかったなと思いつつ音源を探してみると、ナクソスで86年に出た「リャードフ名曲集」というCDの中の一曲だとわかった。
ナクソスのディスコグラフィーを見ると、彼女の音源はほぼこれだけ。あとはバイオリンソナタの伴奏が1枚。
絶版になっていなければ購入することとして、とりあえず紹介しておく。
フランス、ボルドーの生まれ。パリ音楽院でマルゲリート・ロンとジャン・ドワイアン、ジョセ・カルヴェに学ぶ。ピアノ部門の首席、室内楽で対象を獲得し卒業。
15歳で音楽院協会(Societe des Concerts du Conservatoire)のコンサートにデビュー。その後相次ぐ成功により、今までに5大陸50カ国で演奏を行っている。

これが若い時の写真。最近のものはあまり見ないほうが良いと思う。
ナクソスの紹介はあまりに簡潔なので、別の資料も紹介しておく。
1980年にアメリカ・デビュー。オーマンディ、シャルル・デュトワなどと共演している。現在では香港に本拠地を置き日本を含むアジア・オセアニアで活発な演奏活動を行っている(と書かれているが日本語の紹介ページはほぼ皆無)
年齢不詳なのだが、室内楽の共演者を見ると主たる活躍期間は1970年前後と思われる。いまは教育者としての活動が主のようで、92年からオハイオ州Oberlin College Conservatory of Musicの教授職にある。