赤旗で「なるほどけいざい」というシリーズが始まったが、出だしから不調だ。
今回は貿易赤字についてだが、雑然としていて、締りがない。
とにかく貿易赤字をバフラっと考えてもしかたがないわけで、原油問題、円安問題、構造問題と最低でも3つに分けて考えなければならない。さらに中国問題は特別に章立てして論じなければならない。
とりわけ問題となるのが構造問題であろう。円安でも輸出が伸びない問題と、国内産業の空洞化をもっと有機的に関連付けなければならない。それでないと説得力をもって政策転換を迫る材料とはならない。

本日の記事では、工藤昌宏さんという経済学者が「輸出の弱まり」の4つの要因を上げている。
1.大企業による生産拠点の海外移転。
2.大企業の利益優先体質で円安でも輸出価格が下がらないこと。
3.日本企業の技術競争力・コスト競争力の低下
4.海外市場の停滞
を上げている。
このなかで2.項が初耳だが、具体的にわからない。少し根拠になる数字を上げてもらいたい。
ドル表示価格が下がっていないということだろうが、どの産業分野で、なぜ下げないのか、下げないでもやっていけるのか、なぜそれが利益優先体質に基づいているといえるのか、などがわからない。