仲田崇志さんの生物の起源という解説を読ませてもらい、疑問のかなりが氷解した。最終更新が2016年12月29日であり、まさにアップトゥーデートである。

解説書にありがちな決めつけがなく、さまざまな主張を過不足なく紹介した上で、自分の見解をしっかり出してくれるので、大変読みやすい。(中身そのものは決して読みやすくはないが)

「アミノ酸…外来天体由来」というのが腑に落ちなかったのが、「アミノ酸がすべてじゃないよ、むしろそこから先が問題だよ」、ということでヌクレオチド、リン脂質、多糖類などのコンポーネントについてそれぞれ検討していく。

それにつれて、問題が「どうやってできたか」なのであって、どこから来たにせよその問題は避けられない、ということがあらためて実感される。

それにしてもアミノ酸から始まって生命に至る過程と、LUCAのあいだになお深い断絶があるのだ。

そしてLUCAに比肩する、あるいは先行する中間生物があって、天変地異の中でLUCAだけが生き延びてきたのだと思わずにはいられない。(ウィルスを除いて)

「一粒の麦もし死なずんば」の世界である。