共産党言葉

「あえて言葉といいたいんですが」という中には、どんな言葉がふくまれているのだろう。

共産党系の活動家が何気なしに使う言葉の中に、庶民感覚で言えば「機微」に触れるような表現はないだろうか。

とくに誰かを批判したり非難したりする言葉に「組合型」の表現とか、「ソ連・中国」風の言葉の残渣が残っていないだろうか。

これは一度、統計にかけて見る必要がありそうだ。

赤旗に出てくる言葉で、市民の間では使われないもの、我々の中でさえもすでに死語となりかけているもの、市民の間でも使われているが、ニュアンスが違うものなど色々ありそうだ。

これらをふるいにかけて見る必要がある。

いまはこれといって思いつかないが、それは私の感覚が麻痺しているせいかもしれない。

統一戦線という言葉

また野党共闘の目標設定でも、例えば「統一戦線」などという言葉は出てこない。中身的には「統一」であってもその言葉は使わない。

中津留・小池対談でも「統一」という言葉はないが、小池さんはしっかりと「統一戦線」の中身を語っている。

考えてみれば、統一戦線=United Front というのは、各々の前線をつなげようという意味だ。それ自体が「共闘」なのである。問題はその共闘の積み上げの中から何が見えてくるかであるが、それについては対話の積み上げしかない。肝心なことは「統一」という言葉に染み付いた共産党エリート感を払拭することである。

もちろん、対話に臨むに当たってはこちらにも意見があるわけで、そこから先はいろいろ言わせていただくことになる。

民主主義という言葉

もう一つの目標である「民主主義」についても、相当理解の内容に差があると思う。普通の市民は「民主主義」についてそれほど特別な意味を付与していない。独裁でなければ民主主義だ。みんなで民主的に決めましょう、というレベルだ。

これに対し共産党は民主主義に特別な意義を課している。二段階連続革命と、人民民主主義概念だ。だから北朝鮮でさえも「人民民主主義共和国」になってしまう。また組織原則にも「民主主義的中央集権制」という言葉がいまだに残っている。

だから、共産党が「民主主義」というと、相手は相当身構える可能性がある。課題として「真の民主主義の実現」を掲げることがあっても(当然だが)、もう少し噛み砕いた、内容を伴った表現にしていくほうが良いかもしれない。(出来るだけということで、民主主義の旗を降ろせとは言わないが)

とりあえず、我々には「国民が主人公の政治」という言葉がある。(以前は「働くものが主人公」といっていたような気もするが)

それに置き換えられるものは置き換えていく、というのも一つの手かもしれない。あるいは「庶民中心主義」という表現もあるだろうか。

自由主義という言葉

逆に「自由主義」という言葉にはこちら側が過剰に反応することが多いが、Liberalism は私たちが今後作っていくであろう社会にとってきわめて重要な柱である。

これについても、はっきりした判断に基づく適切な表現法を身につけるべきであろう。そのことによって 勝手放題主義であるNeo-Liberalism に対する批判もより説得力のあるものとなるだろう。

余談だが、そうなると民医連=民主医療機関連合の「民主」はどう表現したら良いのだろう。「庶民のための」かな、「庶民中心主義に基づく」かな?