本日は道立図書館に顔を出してきた。

むかしは図書館といえば高校生に占領されていて、自習室みたいな雰囲気だったが、最近は様相が異なっていて、濡れ落ち葉族のたまりみたいになっている。

午後からは客層が変わってくるのかもせいれないが、開館から数時間はジジイの天下だ。

開架の本棚はブックオフと代り映えしないような本が並んでいる。

それで今回の目的は古細菌とか共通祖先の話辺りだったが、得られた知識は多くない。

しかし、古生物研究の舞台裏はかなりわかった。

古細菌にせよ共通祖先にせよ、結局化石を見つけなければ実証はできない。

化石を見つけてそれが40億年前の生物だというためには、2つの条件がある。

まずそれが生物化石であることの証明だ。これがけっこうウソだったりする。ちょっと前に横行した旧石器遺物みたいなものだ。

そうすると「権威」だったり押しが強かったりする人間が横行することになる。「世紀のスキャンダル」みたいな事件が往々にして発生する。

そのたびに最初の生命の出現時期が数億年のレベルでさかのぼったり、繰り下がったりするのである。

もう一つの条件は、その「化石」が発見された地層が30億年とか40億年前の地層であることが確認されることである。

しかし45億年前に地球ができて、地殻が形成されるまでには5億年かかったと言われているから、その頃の地層などはおおかた溶け去るか侵食されるかして消滅している。

話によると、西オーストラリア、グリーンランドにかろうじて発見できるらしい。だから研究者は皆そこいらへんで石を叩いて古生物の痕跡を探し求めているのである。

したがって、結論はこういうことである。

研究者の仮説はそれなりに忖度した上で受け入れていくことになるが、ガチガチの生命はシアノバクテリアで十分であり、その起源も30億年を遡って議論する必要はないということだ。

もちろんメタン菌として、あるいは深海に現生する古細菌の素材は確認されており、それがシアノバクテリアよりはるか昔に細菌類と分岐していることは間違いないのだから、理論的にはそれより以前に共通祖先がいたことも確実と見て良いだろう。

しかし、我々が我々につながる生命の系統を探ろうという場合、実体的にはシアノバクテリア辺りから出発すれば十分なのである。

だから我々としてはシアノバクテリアとそのライバルたちをよく勉強し、そこで原始生命がこのレベルでいかなる水準に達していたかを確認できれば十分なのである。