すみません。うろ覚えでやっているとボロが出そうなので、共通祖先に行く前に一度解糖系のおさらいをしておきます。

1.解糖系の定義

解糖系(Glycolysis): グルコースをピルビン酸(有機酸)に分解する過程。

ピルビン酸がATPになっていく過程(TCA回路)は、解糖系にはふくまれない。反応の場も異なっており、解糖が細胞質内で行われるのに対し、TCA回路はミトコンドリア内で営まれる。

ほとんど全ての生物が解糖系を持っており、もっとも原始的な代謝系とされている。TCA回路に比べATP産生効率は低いが、産生速度は100倍に達する。

このため激しい運動時にはTCA回路の処理能力を越えてピルビン酸が産生され、順番待ちになる。このピルビン酸は乳酸(還元型)として保存されることになる。

2.解糖系の経路

ほとんどがエムデン-マイヤーホフ(EM)経路であり、他は覚えなくてもよい。古細菌では不完全形が見られる。

10種類の酵素による10段階の化学変化の連鎖となっている。最終産物はピルビン酸となる。

この過程でグルコース1分子から4分子のATPが産生されるが、ADP2分子が消費されるため、差し引き2分子が獲得される。

古細菌でもほぼ同様の経路をとるが、一部バイパスされるらしい。

3.解糖の過程

A 準備期

10段階のうち最初の5段階が相当する。

グルコースはATP2分子の働きを受け、グリセルアルデヒド 3-リン酸へと変化する。

B 報酬期

後半の5段階ではグリセルアルデヒド 3-リン酸がピルビン酸へと変化していく過程であり、その中で4分子のATPが放出される。

NADの話は面倒なのでパス。(TCA回路では必須)

C 発酵

発生学的にはもともと嫌気性解糖であり、発酵と同じ原理である。

産生されたピルビン酸は乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)により乳酸となり、アルコールデヒドロゲナーゼによりアルコールとなる。