前の記事の地球史年表は地球の歴史を博物学的に俯瞰するには便利な年表であるが、生物の発生と進化を見るには不充分であることがわかった。

古生代と一括された時代には、実は冥王代、始生代が先行しており、まとめて先カンブリア時代と呼ぶ。

さらに始生代が4つの小区分に分かれ、それに続く原生代も古原生代、中原生代、新原生代に分かたれることがわかった。

1.冥王代(Hadean eon

仕方ないので、まず冥王代から始めることにする。

冥王代というのは天文学的に推定された想像上の世界である。地質時代の一つとして位置づけられるが、化石どころが岩石すらも特定できない。

地球の岩石をウラン・鉛年代測定法で調査して45億年から46億年という数値が出ている。

しかしこの時代の最後に、早くも最初の生命が誕生している。

2.始生代(Archean eon)

つぎに始生代である。これは原核生物から真核単細胞生物が現れるまでの時代ということで、生物学的な時代区分と言える。

なぜ生物学的な時代区分になったかというと、地質学的には明確なものが残っていないため、生物学的スケールを借りたものらしい。

地質学的な事項は省略するとして、この間における生物の進歩はかなり本質的である。

始生代は40億年前に始まる。このとき全生物の共通祖先が現れる。それは現在生きている生物の遺伝子配列の共通因子を持っている。

地球生命の祖先は高温適性を有した細菌であった。それは熱水活動が活発で温度の高い中央海嶺であった。

この共通祖先は、始生代に多様化が進む。そして古細菌と真正細菌の門の多くがこの時期に出そろう。

まさしく生命にとってシュトルム・ウント・ドランクの時代だ。そこには生命機構のあらゆるエレメントが一気に出揃っていく。

3.始生代は4つの生代に区分される。

原始生代 (Eoarchean)    始生代初期。40億年前(または38億年前)から36億年前。

古始生代 (Paleoarchean)    始生代前期。36億年前から32億年前。

中始生代 (Mesoarchean)    始生代中期。32億年前から28億年前。

新始生代 (Neoarchean)    始生代後期。28億年前から25億年前。

ウィキの記載はここまでだ。バスに乗ったら、無人の野原で「ここが終点だ」と降ろされてしまった気分だ。