猫のヒゲというのが気になる。どうもただのアクセサリーではなく知覚に係る機能を有しているようなのだが、人間とどこが違うのかが定かでない。

猫だけではなく霊長類を除く哺乳類にはみなあるようだが、霊長類になって「退化」したのはなぜか。その機能は何か他の器官によって代償されているのか。

SWEETCAT 子猫のへや 

というサイトに少し解説が載っていた。

1.学問的には「触毛」(Vibrissa)と呼ばれる。

猫のひげは通常の体毛よりも2倍太く、また通常の3倍も深く体内に埋め込まれている。

2.猫のヒゲはこんな所に生えている

ヒゲの位置と名前

上唇毛

鼻下のヒゲ

12~14本

口角毛

上唇毛の後ろ

1~2本

頬骨毛

上唇毛の後ろ

1~2本

上毛

眉の上

約6本

頭下毛

顎ヒゲ

短毛数本

2.猫のヒゲには神経が集中している

猫のヒゲの根元は液が入った袋のようになっていて、ヒゲはここに浮いた格好になっている。

ヒゲの根元にはたくさんの神経が集中していて、微妙な振動でも敏感にわかる

と書いてるが、この記述は少々不正確なようで、別の記事にはこう書いてあります。

毛根部(毛包)には環状洞という感覚受容器がある。洞内は血液で満たされており、ひげの振動を増幅して近くに分布している知覚神経へと信号を伝える。

kanjoudou

3.ヒゲで空気の流れを感じとる

猫はヒゲで空間を認識することができる。ただし“空間認識能力に長けている”とか、“動く物の動きを読み取る感知型センサー機能という表現は言いすぎでしょう。

「光線を利用せずに周囲を知覚する」ということでは、下記の表現が適切だと思います。

空気の揺れとか振動という意味では、音波(低周波)を感じているかもしれません。

猫が物に近づくと空気の流れが乱れる。その変化をヒゲが感じとる。そのため暗闇の中でもぶつからないように歩ける

以下も多少眉唾ですが、一応転記しておきます

猫は人間の約10分の1しか視力がないといわれるほど、とっても目が悪いから、その分、ひげで情報をキャッチしている

4.ヒゲで感情も読み取れる

リラックス時には垂れ、緊張時はピンピン伸ばす。恐怖に遭遇したときは、頬にペタッとくっつくそうです。(ただ、これについては書き手が違うと記述が違うので、鵜呑みにはできません)

まぁ、一般的にはこんなもの。しかし当然誰か詳しく研究しているでしょう。


ということで、ウィキに行く

ネコそのものの記載が延々と続くが、その中で名キャッチコピーがあった。

「待ち伏せ型の肉食獣」

である。

すなわち相手にさとられずに相手を補足することが死活的に重要なのだ。いわば潜水艦的機能ですな。

海の底だから視野は限られる。だいいち、目で獲物を見つけるのなら、獲物の方も見つけるだろう。だから視覚・聴覚以外の機能を鍛えなければならない。

あらゆる生体機能がそのために特化している。潜水艦のソナーを考えれば分かりやすいが、そのようなものとしてネコのヒゲもとらえることができるのではないか。

視力・聴力・嗅覚について

「猫は人間の約10分の1しか視力がない」と書かれていたが、ウィキには視力についての記載はない。

「8m位の距離ならば人間の顔を識別する」と書いてあるから、優秀とはいえないが、それほど悪くはなさそうだ。そのくらいの近眼なら世の中ザラに居る。
それと猫の目は昼間使うわけではない。もとめられるのは暗闇で明視できる能力だ。こちらの方は人間よりはるかに優れているようだ。ただし色盲らしい。たしかに夜向けの赤外線カメラ的な目だ。

だから暗闇で車のライトを浴びると一瞬見えなくなってしまうのかもしれない。

聴力は良いのは良いのだが、特徴的なのは高音に強いことで、ネズミの鳴き声を聞き取るために特化したらしい。

嗅覚も良いが、犬とは違ってそれを狩りに利用することはないとされる。むしろ縄張りの確認に用いられるらしい。

ヒゲについて

ウィキでは触毛ではなく洞毛と記載されている。ただし英語は同じVibrissa である。

細かい記載はほとんどなく、洞毛の項目へ行けと指示されている。

以下は省略するが、何と言っても「待ち伏せ型の肉食獣」という規定は魅力的である。人間だとどう言うのだろう。

とりあえず「可変集団型・追跡型の雑食獣」だろうか。