新潟県知事選挙の怪

民進党が新潟県知事選挙で自主投票に回ったそうだ。

理由がさっぱりわからない。候補の米山隆一さんはれっきとした民進党員だ。

それでもって、いったんは米山さんは立候補を断念したか、他の野党や市民勢力からの強い要請を受けて立候補の決意を固めたという。

とにかく戦えば勝てる見込みがある選挙だ。先日の参議院選挙でもそうやって勝利している。つまり民進党は勝つのが嫌だということだ。

さらに記事を読み込んでいくと、民進党県連は棄権という形で事実上自民党候補の当選を欲しているようだ。だから米山さんは離党しての立候補という形になった。

この選挙は民進党が新執行部になって初めての重要な選挙になる。最初から不戦敗と自民党の不戦勝を選択するようでは新執行部の鼎の軽重が問われる。


とにかく情報を収集して見る必要がある。

最初はIWJ independent Web Journalの記事から。

*今回の判断は県連のものだとされている。新執行部は結果としてそれを追認したらしい。

*路線変更の理由は詰まるところは原発のようだ

*民進党執行部の基本は「原発再稼働については、再稼働はしつつ、国も責任を持って避難計画を提示するという中で再稼働を考えていく」というものなのだそうだ。

地方独自の特性もありますし、事情もある。国会の中では、安倍自民党と対峙しながら、各地方においては実情を踏まえながら対応する。

*新執行部は県連の意向を尊重する。東京都知事選では旧執行部が候補を差し替えたが、その路線はとらない。

同じサイトの別の記事 前回統一候補として参議院選挙で当選した森ゆうこさんが語っている。

参院選では野党連携の選対の一体感がすごかった。その選対の強いきずなと一体感で、このたびの知事選に臨む

ということなので、おそらく民進党は割れるだろう。

そもそも泉田知事が任期半ばで辞任した理由がわからない。どうもウラで動く勢力がありそうだ

同じサイトの別の記事 8月末のものである。

新潟県の泉田裕彦知事が8月30日、新潟日報の報道への不満を理由に知事選への出馬取りやめを発表した。

 泉田知事は知事選への出馬を取りやめた理由として、「日本海横断航路問題」(県の第3セクターの船購入トラブルをめぐり、県の関与を追及する新潟日報の報道)を挙げ、「憶測記事や事実に反する報道」と指摘。「このような環境の中では、十分に訴えを県民にお届けすることは難しい」と説明した。

これではさっぱりわからない。泉田さんの説明は辞める理由になっていない。

この記事には続きがある。ただ正直、噂話の域を出ない。一応いくつかの説を挙げておく。

地元紙からの攻撃だけでなく、新潟県内では“泉田包囲網”が出来上がっていた。今月には泉田さんと近い自民党県議が県連会長を辞任している。泉田さんは嫌気が差したようです

*東電は新潟日報に最近全面広告を5回も出しているそうです。一回1000万円とか。知事の撤退が発表されて東京電力の株価が上がっている(テレビ新潟)

*私が引くことで新潟をどうするか、原発にどう向き合うのかという純粋な議論ができる(引退記者会見)

なおこの記者会見での、泉田知事の最後の発言は非常に感動的である。ぜひ全文をお読みいただきたい。(このサイトはそのために紙面を無償公開してくれています)

ということで、泉田さんがやめた理由は薄々見えてきた。

1.まず自民党県連の外堀を埋めた(夏の陣)。それが8月末の県連会長の辞任という形で完了した。

2.その上で泉田知事への直接攻撃を開始した。これは2つのねらいがあって、ひとつはスキャンダルに仕立てることによって泉田の首を取ろうということ、もう一つはこれを争点化することによって原発を背景化しようというものだ。

3.そこで泉田知事は死に体となった自分の首を差し出すことで、攻撃の芽を摘み取り、原発そらしを回避しようとした。

ということになる。

話は前段までだが、いったん文章は閉じる。

ただここまで分かると、東電の圧力がここまで来ているとすれば連合にも同じ圧力がかかっていると見なければならないだろうと思う。