私はガンダム世代ではないのでよく分からないのだが、ガンダムの本態はリュウという若者ではないのだろうか。
それが20メートルほどの高さのあるガンダムというモビル・スーツに騎乗し、それをあたかも一つの人格のごとく動かして敵と闘う話ではないかと想像している。
とすれば、リュウが視床でガンダムというモビル・スーツが大脳に比定される。
この手の「逆マトリューシカ」はSFの世界ではハインライン以来のおなじみである。
私が子供の頃は鉄人28号の世界になる。あの時は主人公は鉄人28号とは一体化せず、恐ろしくちゃちなラジコンで操縦していた。
地球を救うほどの機能と威力を併せ持つ鉄人28号というロボットの操縦ライセンスをなぜこの少年が独占していたのか、今になって考えるとよく分からないが、子供心にも「これは漫画の世界なのだ」と納得させていたように思う。
私にも子供が生まれて、子供と一緒に「ロボコップ」も正・続・新…とひと通り見た。あれがまさにモビル・スーツのイメージであり、それが今やダヴィンチという手術ロボになり、介護の現場にもやがて介護スーツとして登場する見通しになっている。(残念ながら、介護現場における人手不足の代用として充当される可能性が強いが)
しかし、鉄人28号からロボコップ、ガンダムとつながる系譜はおなじだ。
この世代の人なら、大脳は前脳のモビル・スーツだと考えるのはごく自然なことではないだろうか。
大脳はガンダムより遥かに進んでいて、人工知能化している。逆に言えば遥かに狡猾化して視床を手玉に取っている。
東京都を運営するのは都知事であり、都政は都議会の意向も受けつつ都知事が決定する。しかしそれは建前である。実体としては都庁マシーンが自己判断し実行する。その司令中枢はどこにいるのか分からない。強いて言えばもたれ合いの中で前頭葉のあたり、側頭葉のあたり、頭頂葉のあたりで決まっているらしい。
AIというのは頭がいいから尻尾を掴ませない。ただ新宿の都庁舎の中にいることは間違いないから、あそこにジャンボジェット機を突っ込めば全滅は可能である。
しかしそれも無駄であろう。彼らは自らの支配を永続させる仕組みを東京都の全部署に張り巡らしているから、そこから後継者が育ってくるに違いない。
やはり都知事をとって、都議会で安定過半数を握って、都政を抜本的に変えていくほかあるまい。