「慰安婦問題」で「証拠」が出てきた。(本日赤旗「旧日本軍の残虐性で新資料/慰安婦を集める送金記録」)

たしかにジャワなどでの数少ない証拠の他には文書が乏しかった。それをよいことに「証拠があるなら出してみろ」と開き直ってきたのが、安倍首相を先頭とする右翼集団の論法だった。

ところが、その「動かぬ証拠」が掘り出された、というのが記事の内容だ。


1.中国の吉林省公文書館が旧日本軍の発掘資料の一部を公表した。

2.これは53年に長春(旧新京)の日本軍憲兵隊司令部跡から発掘されたもの。

3.数年前から資料の整理と研究が進められてきて、全10万点のうち89点について今回発表された。


資料

1.南京方面の憲兵隊司令官・大木繁の報告書

1938年2月時点で、南京には2万5千の兵が駐屯し、慰安婦は141人を数えた。南京周辺の鎮江にも109人の慰安婦が配置されていた。

2月最初の10日間で、5700人の日本兵が慰安所を利用した。次の10日では8900人が利用した。

2.満州中央銀行の電話記録(1944年11月~45年3月) 

「慰安婦」を集めるために53万円を送金したという記載あり。

吉林省公文書館は、この記録を、「慰安婦制度が日本の国家的行為だという重要な証拠」とのべている。


資料1.を元に計算すると、

全員のフル稼働を前提として、1日4人、6.3人となる。生理中あるいは体調不良者、性病罹患者もいたであろうから、“就労者”にとってはほとんど流れ作業であろう。このような奴隷的酷使を“ビジネス”と強弁するのはさすがに困難だ。

資料2.についてはいまいち素性がわからない。憲兵隊本部跡から出土したものなのかも明らかでない。

おそらく決定的な重要文書は焼却済みであろう。二次的なものが埋められたのだろう。

すでに発掘後60年を経過しており、残念ながら、どうも大したものはなさそうだ。


追加

永井和の日記 というブログに、下記の表がありました。

表1

年末娼妓数:P遊客数:CC/P
192650,800 22,587,440 444.6
192750,056 22,273,849 445.0
192849,058 22,794,221 464.6
192949,477 22,360,170 451.9
193052,117 21,827,730 418.8
193152,064 22,393,870 430.1
193251,557 22,736,341 441.0
193349,302 24,922,504 505.5
193445,705 25,838,776 565.3
193545,837 27,278,106 595.1
193647,078 28,063,451 596.1
193747,217 30,818,981 652.7
193845,289 33,486,192 739.4
193939,984 33,029,826 826.1
194035,120 30,483,731 868.0
194132,294 27,516,747 852.1

平均A:581.0(1926年から1941年のC/Pの平均値)

平均B:821.4(1938年から1941年のC/Pの平均値)

日本国勢総覧』第3巻、p.389、19-57「興業場と遊郭(2)」より作成


ということで、昭和はじめには1日1.2人。それが日米開戦の年には2.3人に増えていることが分かります。

これが国内での“ビジネス”としての相場です。