視床の解剖

視床の解剖学の記述はほとんど絶望的に煩雑である。

20も神経核があって、しかも人によって分類が違う。本文の倍くらい但し書きがある。それをそのままずらずらと書き出されると、怒鳴りたくなってくる。

しかし行くしかない。まずはウィキだ。

視床には背側視床と腹側視床があり、このうち背側視床を視床(狭義)と呼ぶそうだ。

外側の核

1.Ventral posterior (VP) complex 体性感覚情報の中枢。

2.Ventral lateral (VL) 小脳核からの入力

3.Ventral anterior (VA) 大脳基底核からの入力

4.Ventral medial (VM) 不明

内側の核

1.Intralaminar nuclei (IL) 不明

2.Mediodorsal nucleus (MD) 痛み刺激の受容

3.Midline nuclei 不明

後部の核

1.後外側核 (LP) 不明

2.視床枕 (Pul) 不明

3.lateral geniculate body これは説明不要(視覚)

4.medial geniculate body これも説明不要(聴覚)

前部の核

AV AM AD LD と一通りある

乳頭体と海馬、帯状回からの情報が入力される。

以上が背側視床。

というところで、名称は一応片付いた。説明は分かったようなわからないような感じで、なにか肝心なことが抜け落ちているような気がする。

次がAkira Magazine というアマチュアの方のページ。

まずは大変わかり易い図があるので拝借する。

間脳のおはなし

視床

まずはじっとこの絵を眺める。気づいたことがいくつかある。

1.視床は間違いなく前脳だ。そこから先にあるのは脳の付属装置だ。だから終脳と呼ぶべきはこの視床だ。これを視床だとか間脳だとか勝手に芸名で呼ぶのは失礼だ。

2.視床下部は明らかに違う原基の組織だろう。むしろ副腎とか甲状腺のような腺組織に近いのではないか。それが接合したものが間脳だ、と理解いするのなら、間脳という呼び名も言い訳が立つ。

3.視床は一見ペアーで存在しているように見える。小型大脳を思わせる。しかしその元が前脳であるとすれば、それは“くびれ”に過ぎない。元々ペアーで発生し、それぞれが発達していった大脳とは違うと思う。

視床には3つの運命づけられた働きがあると思う。

ひとつは三大脳の惣領格として全体を仕切る統括的役割。ふたつ目は体節神経のひとつとして、そこに繋がる末梢神経を受け止める個別的役割、そして三つ目が視床下部から送られるエネルギーにより神経システム全体に動力を配分する動力源の役割だ。

いずれも大変な役割だ。時系列的に並べれば、ふたつ目の役割が最初に来るはずだから、解剖学的にはまずそれがベースに来て、そこに付加体として第一、第三の機能が乗って行く。

統括的役割は重いとは言っても任務分担だ。しかし動力源機能は他にかわるものがいないから死活的なものとなる。

おそらくは視床は徐々に動力調整機能中心に特化していくことになるだろう。そうすると他の機能は現業部門に外注化させていくことになるだろう。

それが嗅脳であり、辺縁葉であり、さらに大脳へと巨大化していく。

こういうストーリーを頭に描きつつ、勉強をすすめることにする。