鈴木頌の発言 国際政治・歴史・思想・医療・音楽

中身が雑多なので、右側の「カテゴリー」から入ることをお勧めします。 http://www10.plala.or.jp/shosuzki/ 「ラテンアメリカの政治」がH.Pで、「評論」が倉庫です。「なんでも年表」に過去の全年表の一覧を載せました。

鳥飼車両基地に関する記事が、突如としてアクセス・ランキングしたので「何事か」とグーグルしてみる。9月2日に大阪地裁の判決が出たという。摂津市側の全面敗訴だ。とりあえず前回記事後の経過を追ってみる。まずは摂津市のホームページ。

経過表が補充されているので、提訴後の経過を追ってみる。

平成27年1月30日 大阪地方裁判所において、JR東海に対する裁判が開始された。第1回口頭弁論では森山市長が意見陳述を行っている。

6月2日 参議院国土交通委員会において、辰巳参議院議員(共産党)が、本件について質問した。(たつみコータローのブログ

7月17日 JR東海の揚水試験に対し抗議文提出、とある。JRは裁判などお構いなしに試験を実施しているようだ。

今年に入って、事態が急展開した。

平成28年1月7日 大阪府がJR東海の工業用水法に基づく井戸の許可申請を認可した。そういう通知が大阪府から摂津市にあったそうだ。

この時点で、行政的には外堀を埋められたことになる。

そして6月には結審し、

9月2日 大阪地方裁判所は、「原告(摂津市)の請求をいずれも棄却する」との判決を下した、という経過だ。


この経過にそって、肉付けしていきたい。

平成26年11月、摂津市の提訴に対応する形でJR東海は一般市民向けの「お知らせ」を発表している。全文がPDFファイルでアップされている。

① 井戸水活用計画は“進めている”。

② 場所は鳥飼車両基地の“茨木市エリア”である。

③ “災害時に上水道が断水した場合”に備えるものである。

④ しかし井戸水は“安定的に活用”する。

前から問題になっていたように、③と④は矛盾する。「非常用」であれば何ら問題はないので、④の意味がはっきりしないのだ。

後の方の文章にもこう書かれている。

当社では日頃から井戸水を安定的に活用することで水を確保し、災害時においても新幹線を運転できるよう…
…なお、井戸が故障した場合に備え、上水道も併用していく考えです。

わかりますか、この文章…

わからない人には次の文章がある。

現在井戸水が毎日相当量汲み上げられている茨木・摂津市域で地盤低下が生じていないことを考えれば、この程度の汲み上げ量が加わっても、周辺で地盤沈下が起きる恐れはない…

語るに落ちるというのはこのことで、恒常的な汲み上げを行うつもりでいることは間違いないのだ。しかも万が一に備え上水道も使うということだから、基本的には必要な水を地下水で賄おうということだ。

「地盤沈下が起きる恐れはない」というのは鉄面皮だ。現に地盤沈下が起きてしまっているから問題にしているのだ。

最後に欄外に但し書きがある。

*この計画は摂津市と結んでいる環境保全協定の適用は受けないと考えています。

たしかに茨木市エリアではあるが、そこは摂津市の真ん中に食い込んだ茨木の飛び地である。それに茨木なら何をやっても構わないというのでは協定の精神に対する侮辱ではないか。(たしかに茨木も茨木だが)


JR東海は掘削禁止を求める裁判が始まった後、掘削を続行した。

去年の11月には掘削を完了。くみ上げた地下水を利用するための手続きを開始した。市側は「係争中の裁判の結論が出るまで待ってほしい」と要望した。

この要請は無視された。そして今年に入ってからは汲み上げを開始した。それがすごい。

1日当たり750トン汲み上げる予定のところ、3倍以上の地下水汲み上げを行いました。この量は、以前摂津市で地盤沈下が起きた時の汲み上げ量をすら上回るものです。

そして「汲んでみたけど地盤沈下は起こらなかった」といって、そのデータを裁判所に提出した。(増永わきさんのブログ

これって、大人のやることだろうか。

むかし一休さんという民話があって、

「この橋通るべからず」と高札があるのに、一休さんが堂々と渡ってしまいました。門番が咎めると「いえ、ハシは通っていません。真ん中通ってきました」と答えたとさ。

これは笑い話だが、JR東海のやることは笑って済ませるようなものではない。

判決とそれをめぐる反応については、もう少し時間を置いてから調べてみたい。

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