いまやレアード選手は日本ハム切っての人気者である。
大谷選手というバケモノがいるから一番にはなれないが、人気では引けをとらない。
この間の“レアード・デーでは”顔写真のお面が入場者に配られた。
日本ハムは外人では泣かされてきたが、今度はとんでもない拾い物をした。
彼は守備の人として雇われた。グラブさばきは並としても三塁手としての強肩はそれだけで魅力である。それに引き換え当初の打撃はひどかった。1割8分くらいで大野奨太と肩を並べていた。外角低めに変化球を投げれば面白いように空振りしてくれた。ところが去年の夏くらいからそこに手を出さなくなった。相手は仕方がないからストライクコースに投げるようになる。そここそはレアードの一番大好きなコースだった。
今やレアードはすべての数字で中田を上回り、チームの頼みの綱になっている。
レアードのすしポーズはもうおなじみだが、ヒーローになった時のお立ち台での第一声が冴えている。
“ソーデスネー”だ。実によく見ていると思う。たしかにいわれてみると、日本人のヒーロー・インタビューの第一声がことごく“ソーデスネー”なのだ。
いわば合いの手なのだが、言葉通りに訳せば“I think so too”なのだが、こういう場合英語では“You see”となる。結構みんな乱発している。“You are right”ではちょっときついのだ。
こういう言葉の感じをつかめる人は「耳が良い」のだろう。見事なギャグだ。
こういう人はますます人気が高まるし、やめてもみんなの心に残るだろうと思う。

逆に落ち目の中田だが、昨日のバント処理は「カミ」だった。ホームラン2本分くらいの価値はある。久しぶりに中田の悪口を言わないで睡れた。