『ミル第一評註』のお勉強

原著では歯が立ちそうもないので、大石高久さんの紹介文で勉強する。正直、この文章もしっかり難しい。

前に紹介したジェームス・ミル(親父の方)の本「経済学綱要」をマルクスが読んだ時のノートの一部である。

以前勉強した知識によると、ジェームス・ミルは、1823年に書いたこの本で、リカードの経済学の解説を試みている。ただジェームス・ミルはたんなるリカード解説にとどまらず、ジェームス・ミル=リカード学派としての教科書を書きたかったらしく、結構自分の考えを織り込んでいるのだそうだ。

この本は最初の経済学教科書として各国で売れたらしい。多少はジェームス・ミルの懐を潤したかもしれない。

そのフランス語訳を入手したマルクスが、1942年ころから読み始めたらしい。

基本的には学習ノートだから、原著からの抜き書きが多いのだが、感想を集中的に書き留めた箇所があり、「第一評注」及び「第二評注」と呼ばれている。

この内の「第一評注」のところだけかじってみる。

A 「第一評註」の主内容

ジェームズ・ミルの経済学綱要は、生産-分配-交換-消費という章別構成になっている。

このうち、「第三章 交換について」で、 ミルは貨幣と金属価値の相殺関係 を論じている。この箇所に付せられたものが「第一評註」である。

「第一評註」は次の三つの部分から成っている。

第1パラグラフ: ミルにおける法則把握の抽象性を批判している。

第2-25パラ: ミルによる「貨幣の本質」規定を批判している。

第27パラ: 範疇展開に関するスケッチを試みている。(なお第26パラは全文、MEGA編集者による補充)

さて行くぞ!