転形問題論争 櫻井さんの講演から
これがある日、突如として無尽蔵なものとなった。突如というのは語弊があるが、シェールガスの登場はまさにそういう感じだ。
数十年前にも、原油価格が暴落したことがある。しかしその時は相場の撹乱であって、石油供給量が飛躍的に増えたわけではなかった。
原油価格が今後どう落ち着いていくのかはいまだ不明であるが、基本的には無尽蔵なものには値段はつかないはずだ。もちろんそれは相対的なものだし、コストはそれなりに掛かるわけだが、今後かなり長期にわたり価格崩壊は続くものと思われる。
原油価格の低下は、それと市場で向き合うあらゆるものの相対価値の上昇を引き起こす。原油で換算される世界の富は一気に膨らむことになる。
ここで問題だ。
そうやって一気に膨らんだ世界の富は、いったいどのように「価格」を実現するのだろう。
コメント