私の勤務する老健施設は江別市にある。車で数分のところに町村牧場がある。その隣が、故町村議員の邸宅だ。
したがって、いま全国話題の衆議院補欠選挙のどまんなかだ。今朝は正体不明の反共謀略ビラが一斉配布された。
早くも終盤並みの激しさとなっている。ということは、彼らはすでにそこまで追い込まれているということだ。本来、この手の怪文書は禁じ手であり、彼らにとって逆風ともなりかねない。
無所属で出馬した市民と野党の統一候補、池田まきさんは、ルックスも良くなかなかの候補だ。ガチガチの町村地盤といえども、苦戦は必死だろう。

そんな中で共産党が中央委員会を開き、参議院選挙の方針を打ち出した。非常に練られた文章だろうが、その分、長い。
現下の状況は、政治構造の変化をじっくり分析するところにはない。争点を鮮明にし、正確で端的なスローガンを掲げるところにある。
中央委員会決定を元にして、幹部会がより簡潔で鮮烈なアピールを出すよう期待したい。

3つの争点が打ち出されている。このまとめについては何も言うことはない。言うことはないが、もう少し分かりやすくしてもらいたい。

私ならこう見出しをつける。
1.平和を守るか、止めるのか
2.アベ流政治、止めさせるのか許すのか
3.今の憲法、守るのか昔に戻すのか

この中で1.と3.についてはこれまでに十分明らかにされてきた。
しかし2.は必ずしも整理され尽くしたとは言いがたい。
安倍政権打倒ではなく、安倍政権の政治スタイルを認めるか否かということだ。安倍政権の経済運営スタイルをアベノミクスというなら、アベノティクスというかアベノポリティクスというか、つまり安倍晋三個人の資質や安倍政権の個々の政策ではなく、その手法と権力の存在の仕方に遡って拒否するということだ。
こういうタイプの政治手法の可否を問うということになる。

私個人として、古今東西の首相の中でこれだけ嫌いな人物はいない。その傲慢さと幼稚さには虫酸が走る。テレビでその姿を見ただけで、その声を聞いただけでチャンネルを切り替える。だから最近はNHKニュースを見たことがない。
多分おなじ思いの日本国民は相当いるのではないか。

しかしその傲慢さと幼稚さは、安倍晋三個人のものではない。日本の権力構造が傲慢化し幼稚化していることの象徴として安倍晋三がいるのである。それはこの間、ほとほと痛感してきた。日本の権力構造が深刻な制度疲労を起こしているのだ。

「これじゃぁ、流石にイカンでしょう」という声が全国に広がっていると思う。それを今回の中央委員会は「立憲主義の擁護」という言葉で括っている。ただし、この言葉で国民感情を括りきれるか、もう少し吟味が必要な気がするが、時間もないことだし、とりあえずこれでやってみよう。
「必要は発明の母」だ。そのうちもう少し解説抜きで誰でも分かる、ピッタリとした決まり言葉が浮かんでくるだろう。