韓国でフェリーが沈没して修学旅行生ら多くがなくなったようだ。

ネトウヨは人の不幸まで話のサカナにして、韓国人は馬鹿だ、中国人は馬鹿だとやっている。

一番馬鹿なのは、そんなことをしているお前たちだろう。

船長が乗客を置き去りにして逃げた。この船長の責任を問うのは当然だが、韓国人がみなそうだというのは、それを助けようとして犠牲になった乗員もいるはずだから、無礼きわまりない。

とにかく人の不幸をニヤニヤ笑いながら、「オマエが馬鹿だから」といびる連中こそ、人間の屑だと思う。

置き去りにする事件というのは1,2年前にもあったばかりだ。イタリアの豪華客船で、このブログでも取り上げたことがある。何も韓国人や中国人の専売特許ではない。

日本人にとって最悪の置き去り事件は満州の関東軍だ。たしかにソ連軍は悪いが、手榴弾をわたして自決せよと命じながら、まっさきに逃げた日本人がいたことを忘れてはいけない。

さらに忘れてならないのは、日本はみずからの手ではこれらの敵前逃亡も、無謀なインパール作戦も、特攻攻撃についても裁いていないということだ。




ネトウヨは「闘った関東軍もいた」と書いて、逃げ出したというのはウソと主張しているが、勇敢に救助にあたり犠牲となった乗組員をもって、船長を免罪するようなものではないか。

高級幹部は「闘うために一時退却した」というが、満州を離れてしまって、どこで戦おうというのだ。

朝鮮戦争開戦時の韓国軍のほうがはるかにまともだ。彼らは南に逃れる橋を全て落としてソウル市民を置き去りにしたが、少なくとも、彼らは市民に自決を迫ってはいない。

韓国および北朝鮮の戦後史年表 朝鮮戦争  参照のこと。