押し付けられるのが嫌だからといって、とんがる必要はない
最近はNHKのニュースは見ないようにしている。というより、NHKのニュースが始まると慌ててチャンネルを切り替えてしまう。
なぜか。安倍晋三の顔を見たくないからだ。押し付けがましいのに甘ったれた、あの声を聞きたくないからだ。
本当に生理的に受け付けないのだ。同じ世に生きて同じ空気を吸っているということが我慢できないのだ。
最初の頃はここまでひどくなかったが、最近は本当に過敏症になってしまったようだ。「虫酸が走る」というのだろう。
その安倍晋三におもねって、安倍の御用放送と化したNHKが日本の右転換を煽るのが許せないのだ。
ところで、こんな安倍首相の支持率が未だに50%近くあるのだという。
街を車で走っていると、安倍首相の顔をでかでかと掲げた自民党のポスターが目につく。安倍首相を本気で愛している人が世の中にはたくさんいるのだということが分かる。何か日本人が嫌いになりそうだ。
本当に世の中にはがっくり来るようなことがたくさんある。東京都知事選挙でも、あの石原慎太郎が最後まで圧倒的な支持を獲得し続けた。あれって一体何だったんだろう。
大阪では横山ノックが3選も4選もしたし、いまでも橋下が圧倒的に影響力を持っている。アメリカではトランプという金持ちのアホがアホであるがゆえに大方の人気を博している。
福島であれだけ苦労したのに、川内や高浜では再稼働を歓迎している。
一体何なのだ、この世の中は。
結局、見て見ぬふりの「事なかれ主義」なのだろう。
私も事なかれ主義においては人後に落ちるものではないが、日清・日露から50年続いた戦争の時代には戻りたくない。
せめてでも、「賛成する」とは言わない。「支持する」とは言わない。ましてや石原慎太郎や安倍晋三に清き一票を入れることは間違ってもない。なぜなら彼らは「横紙破り」だからだ。
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」というのは、気持ちとしては同感するところがある。それは “お上への反抗” という側面も持つ。しかし安易にやってはいけないことだ。それを許容していくと社会が壊れてしまう。
「同感はしても歩道にとどまる」のが健全な理性だろう。
たとえその結果、少数派にとどまったとしてもだ。
ひょっとして、これが「立憲主義」なのかな?
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