読書欄に「老農・中井太一郎と農民たちの近代」という本が紹介されている。
中井太一郎のひ孫に当たる大島佐知子さんという方が書いたものだ。
中井太一郎という人は、明治の時代に除草機を発明し、それを全国に普及させた人らしい。
それはそれでえらいことだが、大島さんはその秘密を探るうちにある事実を発掘してしまった。

文章によると、

調査のなかで「農は国の本」と主張する自主的な農民団体を発掘。「明治中期に月刊誌「農談」を発行し、北海道から沖縄まで2万3千人余りが交流していました。太一郎が全国巡回できたのはその組織に支えられたからでした」

という。

中井は地租改正反対運動で投獄されたこともある気骨の人だったらしい。

ということで、大島さんには申し訳ないが、この「農談」運動が大いに気になる。二宮尊徳の運動につながるのだろうか。これも少し調べる必要がありそうだ。