というサイトで、面白い記事があったので紹介する。

チャイコフスキーはメック夫人に宛てた手紙の中で、こんなことを書いております。(以下の引用は森田 稔「新チャイコフスキー考」より)

「キュイは才能のあるディレッタントです。彼の音楽は独自性はありませんが、エレガントで、優雅です。あまりに色っぽくて、言ってみれば、手入れがよすぎ て、したがって初めは気に入られますが、すぐに飽きられてしまいます。(中略)しかし、繰り返しますが、彼にはやはり才能があります。少なくとも趣味と感 覚があります」

これだけ読みますと、そんなに褒めてもいないようですが、同じ手紙のボロディンとムソルグスキーについて書かれた部分を見れば、チャイコフスキーがキュイをどう考えていたのかよくわかります。

◇ボロディンについて
「彼は知識の不足から身を誤りました。それで、彼はキュイほどの趣味もなく、技術があまりに足りないので、他人の援助がなくては一行も作曲することができません」

◇ムソルグスキーについて
「この人は友人キュイがいつもこせこせしているとはいえ、礼儀正しく優雅であるのと正反対です。彼は反対に自分の教養のなさを売りものにし、無知を誇りとして、出たとこ勝負でいい加減にやって、ただただ自分の天才を信じ込んでいるだけです」

虫も殺さぬ顔をして、腹の底ではこんなことを考えていたのですね。チャイコフスキーという人は…
でも考えて見れば、チャイコフスキーという人はもともとペテルブルク大学の法学部を卒業して大蔵省のエリート候補生だったわけで、このくらいのことは考えて当たり前かもしれません。