とりあえず、オランド挫折の簡単なまとめ(というより感想)

1.オランドと彼の公約はEUの希望の星だった。それは貴重な経験だった。

2.オランドはユーロ危機の荒波に飲み込まれた。オランドにはこれに対抗して政策を実現できるだけの手段がなかった

3.EUのシステム(マーストリヒト体制)はオランド改革に障害となって立ちはだかった(とくに財政自主権と通貨発行権)

4.国際競争力強化の掛け声と「高コスト体質」の非難のもとに、国民の生活レベルのダウンがもとめられた。それはミニドイツ化の道である。しかし賃下げ競争にフランスの未来があるわけはない。さらなる衰退と従属国化への道である。

5.オランドの敗北はフランス風のやり方の敗北であり、EUの当初理念(Another World)の敗北である。

6.ドイツの勝利はドイツ(旧東独、ポーランド、移民を含めた)の後進性のためである。ドイツ国民はみずからの賃金の安さと生活の不安定さを「勤勉と従順」と言い換えて、自慢しているようにさえ見える。

7.フランスの移民労働者に対する閉鎖性は、経済発展の障害となり社会不安の原因となっている。これについては早急な改善が必要だ。

8.EUなくしてドイツなし。ドイツの一人勝ちはメルケルの孤立であり、ドイツとEUにとって崩壊の始まりである。

9.EU存続のためには、グローバリズムの論理によらない再建が必要である。(モンディアリザシオンMondializacion)

10.そのためにはEUの民衆の国境を超えた連携が必要である。ドイツ以外のすべての国の民衆はそれを期待している。