1.2016年初頭の地球の景色

そろそろ経済の勉強をしなければならない。数字の羅列の中から意味を見出すのは結構面倒で、こちらも脳みそのスタミナが落ちてきて、視力もますます低下しているので、つい億劫になってしまう。

世界経済の目下の問題は、短期的には、リーマンショックからの脱出方向が未だに見えないことだ。長期的には、リーマンショックをふたたび繰り返さないためのビジョン構築がまだ見い出せていないことだ。

リーマン・ショックは直接的には金融・証券業界のモラル低下が原因だ。同時にそれを抑える力がなく、抑えるつもりもなく、結果的に助長した各国政府の責任だ。Too Big to Fail の呪縛が世界を金縛りにしている。

しかしもう少し長い目で見ると、それは一握りの富裕層の力があまりにも強力になったからだ。そのために、さまざまな理不尽なことが起こっている。

彼らの力があまりにも強くなりすぎたため、彼らが勝手に世界を動かすことに対して世界は対抗できなくなっている。富の力による世界独裁が誕生しつつある。

もう一つの側面、富裕層自身が生き残りをかけて激しく戦っており、それは国境を超えて広がっている。それは否応なしに世界を巻き込まざるをえない。

誰が一体この流れを止めるのか、どうやったら止められるのか、みんな固唾を呑んで見守っている。

これが2026年初頭の地球の景色だろう。

2.世界は夜明けを待っている

世界は夜明けを待っている。夜明けを待てずにあちこちで蠢きが始まっている。そのいくつかを挙げてみよう。

2014年

2月 イタリアでは民主党(元イタリア共産党)のマッテオ・レンツィ(40歳)が首相に就任した。深刻な雇用不安にあえぐ若年層に向けた新規雇用の創出や、中小企業に特化した支援策を打ち出す。大臣ポストの男女比は5:5とジェンダーを配慮。

イギリスでは労働党の党首にジェレミー・コービンが選出された。「富の再分配を!」「緊縮路線に終止符を!」という愚直なまでの左派政策が、草の根の支持者に伝わった。

アメリカでは民主党の大統領候補選びでバーニー・サンダースが善戦。サンダースは事あるごとに、社会主義!社会主義!を連呼した。選挙期間中、事あるごとに、社会主義!社会主義!を連呼し

11月 カナダでは中道左派政党の自由党が10年ぶり勝利した。43歳のジャスティン・トルドーが首相に就任。内閣の多彩な顔ぶれが注目された。理由を尋ねられたトルドーは”Because it's 2015”と答えた。

30ある新政権の大臣ポストには男女が15人ずつ就任。大臣にはタリバンの抑圧からカナダに逃れてきたアフガニスタン出身の元難民、先住民運動のリーダー、アフガニスタンで戦闘経験のあるシーク教徒などが入閣。

 12月 スペインで総選挙。若者政党ポデモスが大躍進し、第三党の位置を占める

これらに共通するものは何か。地下水系はつながっているのか。