「日本国は9条があるからこそ美しい」
これは金曜の志位会見に参加したフランスの記者の感想である。
美しいという言葉には価値観が含まれるから、三者三様であることは間違いない。
ただ諸外国は、とくに戦争で日本の侵略を受けた国々は、「日本国は9条があるからこそ美しい」と言うだろう。
私もそう考える。
そして、9条の精神を規定した憲法前文を「美しい」と考える。

そこには平和を愛するだけでなく、他国におもねらず、他国を侮らず、諸国の中の対等たる一員として伍していこうという決意が込められている。

安倍首相の言う「美しい国」には、この気高さはない。どこに向かうかも明らかではない。(隠しているとも言えるが)

国(State)のあり方を示す形容詞としての「美しさ」には、山紫水明とか気候・風土は含まれない。苛烈な自然状況のもとに暮らす民も、国土(Country)と国民(Nation)を愛すると同時に、「美しさ」を感じても何の不思議もない。

国家としての精神の気高さを示す「美しさ」は、それとは別のところにある。安部首相はその事自体が分かっていないのではないかと思う。