本日の赤旗一面を見て気になることが二つ。

一つは孫崎さんのインタビュー記事で、「尖閣の領有権問題で私は共産党と意見の異なる点もありますが、平和のルール作りでは100%一致します」、というくだり。

これは尖閣問題につての孫崎さんの意見を拝聴せねべばなるまい。

もう一つは韓国の朴大統領の発言。これは「三・一独立運動記念式典」での演説。言っていることは至極まっとうで、我々の認識と完全に一致する。

三・一独立運動については、年表を参照されたい。

集会の性格上、多少民族主義を煽る可能性もあったのだが、きわめて理性的・抑制的に対応している。

以下要旨の要旨(国際面)

韓日関係発展の土台は、平和憲法と過去への反省と未来志向の歴史認識だった。それが村山談話と河野談話だ。

歴史を否定すればするほど、みすぼらしくなり、窮地に追い込まれる。

戦後のドイツが示したように、人類普遍の良心に従うべきだ。

日本のマスコミが、「パク大統領は日韓対立をあおっている」と書きたてるが、どうも合点がいかない。

マスコミの嫌韓的雰囲気は何を根拠にもたらされているのであろうか。どこをもって「反日的」と批判するのであろうか。


ついでに他の記事もつまみ食い

一面トップの「プリントパック」社の労働実態もひどいものだ。とはいえ、万年不況業種の印刷業界、「とらや」の隣の「社長」もいつも金繰りでヒイヒイ言っている。

いわゆるブラック企業とは多少分けて考えなければならないかもしれない。

二面下に柳沢さんという人の講演要旨が載っている。肩書は元内閣官房副長官補というから、官僚のトップに近い人だろうと思う。

演題は「集団的自衛権」で、超党派議員の勉強会での発言だ。

中身は政府があげる集団的自衛権のさまざまなケースについて具体的に反論したもの。要は、ほとんどが個別的自衛権の範囲で片付くということに尽きる。残りは想定が非現実的であるという結論。

話が端折られているので、それ以上は分からないが、柳沢さんが怒っていることは間違いない。「保守」の立場の人と安倍派との間の矛盾は、しっかり理解しておく必要があると感じた。

野中さんも国会で参考人発言したという。こちらも目を通しておこう。