これがChapman & Solomonn の原典

North American-Eurasian Plate Boundary in northeast Asia

  1. Michael E. Chapman
  2. Sean C. Solomon
https://livedoor.blogimg.jp/shosuzki/imgs/5/8/58a4e26d.jpg

Abstract が閲覧可能

北アメリカ・ユーラシアのプレート境界は、地震の頻度、最近の構造地質学と地震焦点メカニズムに基づいて確認できる。

北アメリカ・ユーラシアの境界をおおまかに説明すると、こうなる。

それは、ナンセン峰に始まり、北東アジアの幅広い変形した地帯(broad zone of deformation)を通って、それから南方に進み、サハリンと北海道を通過する。
そして千島・日本海溝と交わる。ここが3つのプレートの交差点である。

そのような形態は、サハリン・北海道の地震がもたらすスリップ・ベクトルにより定量的に説明できる。

新しいスリップ・ベクトル・データに基づくと、北アメリカ-ユーラシア角速度ベクトル(angular velocity vector)は、以前のデータよりわずかに修正されるだけである。
大陸内のプレート境界線は拡散している。
古代のプレート結合の影響を受けているかもしれない。

境界線に非常に近いところでは、衝突による歪み(deformation)があるが、地表に対して10度以内にとどまる。
これは固定的なプレートテクトニクスによってモデル化されることができない。

この辺は訳していてさっぱり分かりません。「スリップ・ベクトル」というのを調べてみると、下記のごとく「説明」されています。

トランスフォーム断層に起こる大部分の地震のメカニズムは水平横ずれ断層型であって,二つのプレートがすれ違うことによって起こされたことを示している。
この三つの型の地震のメカニズムから断層のすべり方向(スリップ・ベクトルという)を推定することができるが,この水平成分を,二つのプレート間の 相対的回転運動の軸を極とするメルカトル図に投影すると,これらはすべて緯度線に平行になることがわかる。
この事実は,海嶺とトランスフォーム断層で境さ れた二つのプレートの相対運動が,地球の中心を通る一つの軸の周りの剛体的回転運動として表現できることを意味する。


大陸内のプレート境界のこれらの特徴は、大陸岩石圏がより厚く、より異質であることと関連している。
また諸大陸がプレート・テクトニクスの駆動力に与える影響とも関係している。

アブストラクトだけではなんとも言えないが、

日本の学会の趨勢を根底からくつがえすほどの迫力は感じない。どちらかと言えば大風呂敷論文のようにも思える。

シベリア大陸内部での境界線は“Difuse”と言いながらサハリン・北海道の線は異常に精密だ。