前記事を書いたのは、下記の文章が目に止まったため。

「なぜ北米プレートか」については触れていないが、ユーラシア・プレートとは異なる態度をとる一つのプレートであることが立証されている。

プレートテクトニクスと日本列島付近の地震

瀬野 徹三

という文章で、公開講座の講義録を起こしたものらしい。したがって分かりやすい(といっても程度問題だが)

北海道から東北日本の日本海側沖合では最近,新潟地震,日本海中部地震,北海道南西沖地震などの大地震が頻発しています。

ここは新たなプレート境界が出来つつ ある(というよりは最近出来てしまった)場所です。

いまでは地球科学者あるいは地震学者の定説となっていますが、そういうことが言われるよ うになったのは,まだこの10年くらいのことなのです.

それでは,それ以前はどう考えていたのでしょうか?

左の絵のように、北米プレートとユーラシアプ レートの境界が,シベリアから南下してきて北海道中央部を縦断する,と考えられていました。

しかし最近の地震の起こり方や海底の活断層などから、日本海東縁の方が境界だと考えられるようになりました(1983年)。

この説を,プレートセオリーで解釈しますと,「東北日本+北海道 = 北米プレートである」ということになります。

ここから先は面倒なので、要点のみ紹介する。

東日本プレートは北米プレートではない

日本海東縁での地震すべり方向はほぼ西→東である。北米プレートは西南西ー東北東であり、地震のすべり方向と有意な違いが見られる。

これは東日本が乗っているプレートが北米プレートでないことを示す。

さらに北方では,カムチャッカ半島の根元からシベリアにかけて地震活動の帯がある。

そこでこの帯をプレート境界として,オホーツクプレートを北米プレートから切り離すことができる。


正直言って、あまり確信の持てる論証ではない。

地震地図からオホーツク・プレートと北米プレートの境界を明示することはできない。演者は多少の言い訳をしているが、それほどの説得力はない

1996年9月の講演ですでに20年近く経っていることもあり、その後の研究を知りたいところだ。