話が飛んでしまった。

習近平の注意深いが鋭い毛沢東批判は、今日の赤旗国際面に載ったものだ。

この記事は

文革の「紅衛兵」 被害者へ相次ぎ謝罪

“同じこと起きないように”

という題名で、北京の小林卓也特派員が書いたものだ。

リード部分は

かつて中国を混乱に陥れた「文化大革命」(文革)で、毛沢東を崇拝し、知識人や教師に過激な攻撃を加えた「紅衛兵」が、50年近い時を経て被害者への謝罪を始めています。

というもの。明らかに一つのキャンペーンが始まったと見て良いだろう。

謝罪の中身そのものは、すでに我々にはおなじみのもの。しかし中国の若者にはあまり知られていないらしく、結構な衝撃を与えているようだ。

そしてそのキャンペーンの背景として、小林記者は先程の習近平演説をあげているわけだ。

一般紙が、「習近平は毛沢東路線を支持し、その復活を狙っている」と観測しているのとは、まったく逆の見方だ。

どちらが正しいか、それはもう少し経過を見ていく必要があるだろう。