ガッティ(Gatti) という指揮者がなかなかいいみたいだ。

マーラーの巨人を何気なくダウンロードして、そのままになっていたのを聞いてみた。
迫力があってメリハリがあって、眠くならない。

2005年のライブとある。ウィーンフィルにこれだけの音を引き出す業はクライバー以来ではないか。
声もでかい。棒でなくて声で指揮している。最終楽章のコーダではフル音量のオケに負けずに叫び続けている。

ネットで調べると、ミラノ生まれの52歳、アバド二世と言われているようだが、シノーポリ二世と呼ぶほうがふさわしい。

他にも音源あるかな。

同じウィーン・フィルとマーラーの9番

これはいい。いい。
とにかく音の分離がいい。強奏でも団子にならないからうるさくない。
ライプツィヒでのライブだが、このホールの音がいいのだろう。演奏が始まるまでは客席の雑音が気になったが、始まるとかき消されてしまう。

ガッティの指揮はとにかく粘っこい。この人暗譜で振っている。カンタービレ、カンタービレ、レガート、レガートだ。リズム感が良くないとこうは行かない。多分それがウィーン・フィルと合うのだろう。

これまでは「9番と言ったらバルビローリでしょう」ということだったが、これだけの演奏をこれだけの音質で聞かされると、迷いますね。

うーむ、聴けば聴くほどすごい演奏だ。画面を見るとかつての年金者楽団ではない。髪の毛の総量は以前の50倍を超えている。
女性も「いますよ」というレベルではない。ウィーンフィルを少しナメていたようだ。

結局最後まで聞いてしまった。
歴史的な演奏だ(と思う)

マーラーの生誕何年とかという記念の演奏会にガッティを選んだわけが分かる。

皆さんも是非ご一聴を。

ただし聴くだけでも相当疲れるぞ。