いまブロムシュテット指揮NHK交響楽団のブラームス・シリーズ、2番と3番を、教育テレビで聴き終わったところ。
あまりひどいので一言書きたくなった。
まず録音がひどい。
音が痩せてバラけていて、とても2013年の録音とは思えない。おまけに強音部分では明らかに音が飛ぶ。突然音が聞こえなくなるのだ。
演奏もひどい。燕尾服まで着て特別な演奏会のはずだが、アインザッツは揃わないし、低音弦はグルーヴ感ゼロ、ホルンは音を出すだけでやっとという感じ。
ブロムシュテットときたら、ただ突っ立ってタクトを振り回しているだけだ。メリハリはまったく感じられない。第二番の第三楽章がわずかにブロムシュテットらしさを感じさせる。

ブロムシュテットもNHK交響楽団もこんなにひどい演奏の訳はないだろう。台風でガラガラのサントリーホールで演奏したブルックナーはすごかったし、前の来日の時のブラームスだって悪くなかった。

一体どうしたんだろう。NHKホールが悪いのだろうか。

いまは口直しにカラヤンとウィーン・フィルの3番を聞いている。
60年代に一世を風靡した演奏だ。
この曲は不思議に良い演奏が少なくて、未だにこれが一番だ。

次がフルトヴェングラーの49年ライブ盤だ。音がさすがに辛い。フルトヴェングラーの指揮も恣意的にすぎる。
しかしベルリン・フィルは唖然とするほどうまい。低音源の迫力、それに負けないバイオリンのシャープかつ柔軟な音色、ファゴットの朗々たる響き、そこにあのドロドロお化けのティンパニーがかぶさる。
どうして49年危機のまっただ中のベルリンにこんな楽団が存在し得たのか、まさしくミラクルである。