スノーデンからみなさんへの挨拶」を紹介しておく

これはちょっと古いが、7月12日、モスクワのシュレメチェボ空港でのもの。

「機密」とは何なのか、我々はそれにどう向き合うべきなのか、スノーデンはそれを教えてくれます。そして彼は、みなさんがスノーデンになるべきだと訴えています。


どうも。私の名前はエド・スノーデンです。

ひと月少し前までは、私には家族があり、とても快適な天国のような家庭がありました。
おまけに、誰の許可を得る必要もなく、他人の通信を読むことができました。それはその人の運命を変えることもできる力でした。

それは、まぎれもなくわが国の憲法修正条項第4条と5条に違反し、世界人権宣言第12条を侵すものでした。
にもかかわらず、私の政府は、これらの違法行為はある種の方法によって合法化されていると主張しています。

しかしこの判断は、基本的な正義の概念を損なうだけでしょう。不道徳が何かの法律を使って、道徳的なものに変わるということはできないので す。

1945年にニュルンベルクで宣言が発表されました。

人類にたいする国際的な義務は、その国のなかで強いられる義務を超越する。なぜなら、平和や人道にたいする犯罪を防ぐことには、より高い価値があるからである。人類に対する義務を果たすためには、人はその国の法律を侵す義務がある

私はニュルンベルク宣言に従って、正しいと考える決定をおこない、悪を正すキャンペーンを始めたのです。

私はいかなるときも、米国の秘密を売って利益を得ようとしたことはありません。
私の身の安全をはかるために、いかなる国と密約を結んだこともありません。
私がしようとしたのはそれとは反対のことです。私の知っていること、私たちに有害な事実を明らかにすることです。
それによって、すべての有害な事実を白日のもとで議論しようとしたのです。
それによって、世界中に向かって、正義を実現するように求めたのです。

わたしたち人類に害を与えているスパイ行為を明らかにすることは、ひとつの道徳的な決定であり決意でした。それは私に犠牲を強いるものでした。
しかし私は正しいことをしたと確信しており、後悔はしていません。

私はある「政治的な態度表明」を行いました。

そのときから米国政府と情報機関は、私を見せしめにしようと考えました。私がやったのと同じことをしようとするものにたいする見せしめです。

その結果として、私は追い回されるようになりました。そして沈黙することを強いられました。

米国政府は私を旅行させてはならないもののリストに載せました。香港では、香港政府に対し私を送還させるようもとめました。それは明らかに強制連行を禁止する国際原則にもとるものであり、諸国家の法律に反したものであり、香港政府の法律にも反するものでした。

米国政府の暴挙はさらに続きました。

米国政府は政治亡命についての国連の原則を侵そうとしました。私の人権を守ろうとした国々は制裁の脅迫を受けました。

そして、NATOの軍事同盟国に要求して、政治亡命者である私を捜索するために、ラテンアメリカの大統領(ボリビアのエボ・モラレス大統領)の乗った飛行機を強制着陸させるという、前代未聞の行動が起きたのです。

この事件の危険性は、ラテンアメリカの尊厳にたいする危険だけではありません。それはすべての人が持っている普遍的な権利、すなわちすべての迫害から自由に生きる権利、亡命を申請しそれを享受する権利にたいする危険でもあるのです。

このような理不尽で歴史的な攻撃に反対して、世界中のいくつもの国が、私にたいして支援と亡命を申し出てくれまし た。これらのなかには、最初から変わることなく、大国の人権侵害に反対した 国々、ロシア、ベネズエラ、ボリビア、ニカラグア、エクアドルがふくまれています。私はありったけの感謝と、これらの国民への尊敬の念を表明したい思います。

これらの国は、脅しをまえにしても自らの原則を曲げることがありませんでした。そのゆえに、これらの国は世界から称賛を獲得しました。

私はすべての国を訪れたいです。そしてそれぞれの国で、国民と指導者のみささんに私の個人的な感謝の気持ちを表明したいと思っています。

今日、私は、私に提供された亡命許可、これから提供されるであろう亡命許可を、正式に受け入れることを表明します。

ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領の亡命受け入れの提案をいただいて、私は亡命を申請することにしました。私の立場はすでに正式なものです。

私がラテンアメリカに到着することを保障するためには、通過国の通過許可が必要です。それらの国の「トランジット許可証」が取得できるよう、みなさんの支援を求めます。

そして私がベネズエラまで無事に旅行できるようになるまで、ロシアに一時的な亡命を求めるものです。今日私はロシアへの亡命申請を提出し、これが好意的に受け入れられることを期待します。

大国の法に反した行動はすべてのものへの脅威となっています。私たちはこれが成功することを許しはしないでしょう。

もし何か質問があれば、喜んでお答えします。

ありがとうございました。